コラム
2025.03.05
シングルマザーは子どもがかわいそう?影響や実際に大変だったこと。子どもと約束した我が家の代表的な家訓5つも紹介!

シングルマザーとして子育てをしていると、「子どもがかわいそう」と言われることが少なからずあります。しかし本当にそうでしょうか?
私も現在11歳になった子と10歳の子を育てるシングルマザーです。
この記事では、シングルマザー家庭の子どもが受ける影響や、実際にどんな苦労があるのか、そしてその中で見えてきた子どもの成長や性格についてお伝えします。
シングルマザーで悩んでいる方や、周囲の理解を深めたい方の参考になれば幸いです。
目次
シングルマザーとして子どもへの対応で大変だったこと
シングルマザーとして子どもへの対応で大変だと感じたことについて紹介します。
(もう経験したくないほど)一人で対応する夜泣きは本当に大変でした
新生児期、夜泣きでほとんど眠れませんでした。ミルクをあげても、オムツを替えても泣き続ける我が子。私も泣きそうになりながら「どうしたの?何がつらいの?」と必死に声をかけ続けました。体力も限界で、朝が来るのが本当に怖かったのを覚えています。
少し大きくなってからも、目が覚めることがあったくらい。一人で乗り越えなければならない夜泣き。
今思い返しても夜泣きは本当に辛かったなぁ〜! 一方で当の長男はそんなことを忘れて「あ、そうだった? ごめんごめん」と笑うので、まぁ…許してやるよ、可愛いから…!(笑)
偏見は思ったよりないが心無いことを言われることも
シングルマザーに対する偏見は、今のご時世では私が思っていたよりもずっと少ないように感じます。子育て支援センターのスタッフやママ友、近所の方々は分け隔てなく接してくれ、とても温かいです。
しかし、残念ながら心無い言葉をぶつけられることもあります。たとえば、子どもが些細なことで他の子とトラブルになったとき、「お母さんが一人で育てているから…?」と、まるでシングルマザーであることが原因であるかのような言葉を投げかけられたことも。
私の性格的に引きずらないですが、普通に傷つくのでやめてください(笑)
子どもの体調不良は親のメンタルが不良になる
特に幼い子どもは夜泣きや急な発熱など、予期せぬ事態が頻繁に起こります。看病疲れで自分も体調を崩してしまう、といった悪循環に陥ることも少なくありません。誰にも頼れない状況に不安を感じ、看病疲れで自分も体調を崩してしまうことも。周囲の協力を得ながら、乗り越えていくことが大切です。
周りに頼るのが元々苦手な私ですが「あーこれはあかんやつ」と思ったら今ではすぐにママ友や元夫のお母さんにSOSを出すようになりました。
もともと私が人に頼るのが苦手な性格を知ってか知らずか、友達や元夫のお母さんは「そうだよ、もっと頼りなよ〜!」と言ってくれます。去年、ママ友には本当にお世話になって「温めてすぐ出せるやつ適当に買った。玄関に置いといたよ〜」って。人って、あたたかいですね。
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シングルマザーの子どもって、どんな性格?うちの子の場合
私はお恥ずかしい話、2回も離婚しているシングルマザーです。そのうえで、うちの子どもにどのような影響があったのか? どんな子どもに育っているのかご紹介しましょう。
とにかくフェミニスト
子どもながらに何か思うことがあるのかもしれません。それが正直な感想ですが、うちの息子たちは小さい時からよくモテます(笑)
理由は、女性(女子)にとにかく優しいから。
私のママ友が少しでも痩せれば「痩せた?がんばったね! きれいになった」と声をかけます。自分の好きな子が困っている状況だと推測した場合は、すぐに駆け寄って「どうした?」と声をかえます。
そういう意味では、少女漫画にでてくる女子をメロメロにさせる男の子たちです。
一方で男子の友達からの信頼も厚いよう。お友達が家にきては「このあいだ、友達と喧嘩したときに仲裁に入ってくれた」と親としては嬉しいエピソードを聞いたことも。
他者の言動や行動をよく見ているのだと感心します。
私も息子へ「女の子は特に優しく!でも人に対しては、誰にでも優しく!」と教えてきているのと「将来奥さんを泣かせるようなことをしたら、それは許さないからね」と伝えています。
「女の子を泣かせるようなことは絶対にしないよ」「そんな男はろくでもないから」と…なんとも心強い答えが返ってくる我が子なのでした。
自立心が強い
私は在宅ワーカーで日々オンラインで、さまざまな方とミーティングをしているからでしょうか。息子たちは「さっきの会議は、なんの会議だった?」「それはどうやって解決したの?」とよく聞いてくれてます。
うちの息子たちも、それぞれ学校でも学級委員や運動会の実行委員をしているようです。そういう意味では、家族みんな人と関わることが好きで、問題を自分で解決することに喜びを感じるタイプにも思えます。
小さい時から、私は子どもが泣いたり困っていたりした場合にすぐに手をかさないようにしていました。実際に元夫たちから「なんで泣かせておくの?」「サポートしてやれよ」と言われたことがあります。
しかし私なりの意図があったのはいうまでもありません。そりゃ自分の子どもだからやっぱり可愛い。大人なので私がやった方が早いです。
でもちょっと考えみて。順調にそれぞれの人生が続いた時、私は子どもよりどうしたって早く死にます。
その時に子ども自分で解決方法を模索できないような育て方をしてはいけないと思って、あえて手を貸さなかったのです。
また私たち家族の趣味も関係するでしょう。
キャンプや釣りに行った際も気候やその時の状況で常に変動があります。
もともと、私もそのようなアクシデントや異なる状況を楽しむ性質をもつのですが、息子たちもPDCAサイクルを回すことがとても好きなようです。
できないことはなぜできないのか、どうしたらできそうだから、助けてほしいとちゃんと伝えられる子ども達に育ちました。
離婚でより性格が明るくなる
シングルマザーの子どもは引っ込み思案で、いつもさみしそう。もしかしたら、そんなイメージがまだ強いのかもしれません。
でもうちの息子は周囲を圧倒するくらい、明るくはつらつしている子たちです。結婚している時からそのような性格ですが、離婚後はさらに性格が活発になりました。
我が家には、家訓があります。
1.法律に触れることはしない
>>意味があってやってはいけないことと決まっています
2.人に説明できないことをしない
>>話し合いができないような惨事を避けるため
3.相手に同じことを立て続けに3回も言わせない
>>話を聞いてないのかな?向き合ってくれていない?と相手に思わせないようにする
4.挨拶をできない人は、人ではない
>>交流の基本だから挨拶は絶対にする
5.ポジティブな言葉は何度も相手に伝える
>>相手が言われて嬉しい言葉は何度でも伝える。人間関係に恵まれる
お小遣いの使い方などはこのほかにもルールがあるのですが、とくに私が重視していることが「相手に同じことを立て続けに3回も言わせない」です。長男が1歳くらいには毎日のように伝えてました。
最初は疑問そうな顔をしていましたが、言い続けると伝わるものです。4歳にはほとんど叱るようなことをしない子に育ちました。
息子たちは「俺のママは本当に怒らないよ」と友達に話しているそうです(息子の友達が教えてくれた笑)。まるで躾をしていないみたいですが、世の中のだめなことの意図や背景が分かれば親から見て「それってダメだよ」ということも少なくなります。ですから躾の必要がありません。
叱るのは親の体力もすごく使います。子どもからしても、毎日のように厳しい口調で話す親は嫌なはず。そこでこの家訓が根付きました。
11歳と10歳の今では「宿題をやってください。いま、2度目の忠告です」「3度目は、ママどうなるんだっけ?」と言えば、すぐにやるようになりました(笑)
私が嫌なこと、人としてダメなことの線引きをしっかりとしておいたので、それ以外は息子たちは自由にしていいことになっています。
とよく近所の人から、私含めて「天真爛漫」「礼儀はちゃんとしているけれど、自由人の集まり」と言われます。
とにかくママ大好き
私がいうのも恥ずかしいですが、とにかくママ大好きです。おそらく世の中の全ての人が母親を愛していると思いますが、その態度が露骨(笑)なので、かわいいです。
毎日のように「ママ今日もかわいいね〜!」「ママお掃除してくれたのね、ありがとう!」「仕事忙しいのに、いつもご飯ありがとうね〜!」「ママは今度のおでかけ、どこにいきたい?」…とにかく愛にあふれています。
やっぱりポジティブな言葉は何度言われても嬉しいのです。自分の好きな息子たちに「かわいいね」と言われたら、やっぱりテンションがあがるので、おしゃれもがんばっちゃいますね。えへへ。
アウトドアが好き
いまとなってはゲームも子どもの発達にはいいとされています。インドアなご性格の人を私は絶対に否定しません。現に私の子どももゲームばかりしている休日もあります。
あとは、私はゲームに厳しい家庭に育ったせいか、いまでもゲーム音痴で友達との交流に不便します(苦笑)。そういう観点からゲームなどの教養もあったほうがいいとさえ思っています。
そんな背景から、子どもの趣味に多くの口を出しませんが、アウトドアが好きなのは親の影響なのでしょう。
「どうしたらゲームから離れてくれるの?」「たまにはもっと違うことに興味を持ってほしい」という親御さんの声をよく聞きます。
「遊びに行こう!」と声をかければ「いく!いくいく!!」となんとも子どもらしい答えが返ってくるのは、まぁ嬉しいですね。
キャンプや釣りにでかけると、よく将来のビジョンやどんな女の子が好きなのかを語ってくれます。そういう意味では、アウトドアという共通の趣味があって良かったと思っています。
ときに理論的
子どもらしい子どもですが、ときに理論的でびっくりします。私が知らないようなことも、知識としてもっていることがあるので、話していて楽しいです。
「結論から先に話すと、学校で▲▲と〇〇が必要なの。つまり土曜日に買いにいってほしいんだけどいい?」みたいな話し方をされるので、若干ドキっとします。
「なんでそんな仕事モードなん〜!」と伝えると、いつもの話し方になるのが可愛いです。
ちなみに頻繁に会う友達によれば「息子が理論的なのは、叱る時にあなたが理詰めだからでしょうね」と言う見解をもらっています。
協調性がある
たとえば何かほしくて、何か買ってほしくて駄々をこねられたことがありません。小さい時から「買わない理由」「わがままをいうことで周りを困らせるケース」の話をしてきすぎちゃったからかな?とも思います。
ただし、大人の社会では協調性は切ってもきれない必須スキルです。
ちなみに脱線しますが、物をねだられても買わない理由は大人になってからの金銭感覚に直結すると思っているからです。チラッと思った「ほしい」の折り合いをつけないと、大人になってから困るのは子ども。
とはいえ、子どもだって社会はあるもの。ゲームや流行りのものは誕生日やクリスマス、そのほかお小遣い(お手伝いの対価)で好きに買っていいように伝えています。
人見知りをしない
1歳くらいに少しあるものの、発達の過程でのお話です。近所の人にも私の友達が急に家にきても人見知りをしたことがありません。大きくなってきたので「この人は初対面の人だから、馴れ馴れしいのを控えよう」という空気は感じるものの、きちんと会話ができる子なので、将来が楽しみです。
私も出会ったことがないような有識者の人や性格の人を家に連れてきてくれるのではないかとワクワクしているところ。
人見知りが悪いわけではないですが、多くの人間関係に恵まれている人は、やはり魅力的だと私は思う!
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シングルマザーだから子どもがかわいそうは飛躍しすぎ
シングルマザーだから子どもがかわいそうなのでしょうか? それは違うと思います。育て方や環境など、一概に「シングルマザーだから」ということで子どもがそうなったとは言えないと思います。
ここは大切なことなので、もう少し深掘りしてみましょう。
夫婦で忙しい家庭もある
ご夫婦そろっていても、仕事で忙しい家庭もあることを私は知っています。そのほか、奥様の体調がすぐれず、実質はパパだけが家事や子育てを担う家庭もあります。
夫婦そろっているから、子どもに十分目を向けられるような環境があるわけではありません。
これをシングルマザーが前向きに解釈できるとしたら、子どもにアクシデントがあったときに、必要以上に自分がシングルマザーだからということを理由に思い込まなくていいことになります。
悲しい事件も起こっている事実
ご夫婦そろっていても、虐待など目を背けたくなるようなニュースを目にすることもあります。一方でたしかにシングルマザーが起こす悲惨なニュースもあるでしょう。
でもそれってシングルマザーだからですか?
答えはNOです。シングルマザーだから、子どもはかわいそうなのでしょうか。シングルマザーだから、そうなってしまったのでしょうか。大切なのは子どもを育てるその人自身だと私は感じています。
シングルマザーを理由に一歩引いてしまうのだとしたら。それはとても悲しいことです。シングルマザーだって、人の親である。これは、もっと自信を持っていいことです。
今日まで子どもが育ったこと。離婚をしてしまったけれど、母子が今日まで無事で生きていること。それは、私を含めてママが頑張ったからではないでしょうか。
シングルマザーを理由に「私はかわいそう」と結論づけるのはやめましょう。
どんなママだったか。いい親だったか?
それはこの先、私の子どもが私を評価すればいいことです。そしてその答えに自信がないのであれば、今からいくらでも自分の行動を変えることは可能です。
少なくとも私の子どもは「俺のママはすごく笑うし、優しい。なんでもできるママだよ!」と言ってくれます。私はそれが誇らしいので、その期待を裏切らないように日々生きています。
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