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コラム

2025.04.09

ひとり親家庭の強い味方!子どもの預け先探し完全ガイド&お悩み解決

こんにちは。ひとり親の方限定のトークアプリ「ペアチル」のライターチームです。

ひとり親として子育てと仕事を両立するのはとても大変ですよね。特に「子どもの預け先」は毎日の生活を左右する重要な課題です。この記事では、ひとり親家庭の方々が安心して子どもを預けられる場所や制度について、詳しくご紹介します。保育園から緊急時の預け先まで、あなたの状況に合った選択肢が見つかるはずです。


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ひとり親家庭の預け先事情と課題

ひとり親家庭にとって、子どもの預け先を確保することは日々の生活の土台となる重要な課題です。現状と課題を理解することで、より良い解決策を見つけることができるでしょう。

ひとり親家庭を取り巻く現状(厚生労働省の統計データより)

厚生労働省の全国ひとり親世帯等調査によると、日本のひとり親世帯数は母子家庭が約123万世帯、父子家庭が約18万世帯と推計されています。ひとり親世帯の就業状況を見ると、母子家庭の就業率は約81.8%、父子家庭は約85.4%と高い水準にあります。

しかし、収入面では大きな課題があります。母子世帯の平均年間収入は約243万円、父子世帯は約420万円であり、いずれも一般世帯(約560万円)と比較して低い傾向にあります。特に母子家庭では、非正規雇用の割合が高く、経済的に厳しい状況に置かれているケースが多いのが現状です。

預け先に関する悩みとニーズ

ひとり親家庭が直面する預け先に関する主な悩みには以下のようなものがあります。

  • 預け先の確保の難しさ:特に0〜2歳児の待機児童問題が深刻です
  • 費用負担:収入が限られる中で、保育料や学童保育料、ベビーシッター代などの負担が重くのしかかります
  • 時間の不一致:勤務時間と保育施設の開所時間が合わないことが多く、特に早朝・夜間・休日の預け先に困ることがあります
  • 突発的な対応:子どもの病気や自身の体調不良、残業などの急な事態への対応が難しいです
  • 選択肢の少なさ:子どもの年齢や発達段階に応じた適切な預け先が見つからないケースがあります

NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむの調査では、ひとり親家庭の約65%が「子どもの預け先に関する悩みがある」と回答しており、特に小学生の放課後や長期休暇中の預け先に苦労しているという声が多く聞かれます。

この記事でわかること

この記事では、以下のような情報を詳しく解説していきます。

  • 保育園、学童保育、ファミリーサポートセンターなど、利用可能な預け先の種類とそれぞれの特徴
  • あなたの状況(子どもの年齢、就労形態、住んでいる地域など)に合った預け先の選び方
  • 各種施設やサービスの利用手続きの方法と必要な書類
  • ひとり親家庭が活用できる経済的支援制度と申請方法
  • 預け先でのトラブルとその対処法、緊急時の対応策

この記事を読めば、あなたの状況に最適な預け先を見つけるための具体的な行動が起こせるようになるでしょう。

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どんな預け先がある? 種類と特徴、利用料金の目安

ひとり親家庭が利用できる預け先は実はたくさんあります。それぞれの特徴を理解して、自分の生活スタイルや子どもの年齢に合った預け先を見つけましょう。

保育園(認可・認可外)

認可保育園と認可外保育園の違いとは?

認可保育園は国が定めた基準(保育士の人数、施設の広さなど)を満たし、自治体から認可を受けた施設です。公立と私立があり、0歳〜就学前の子どもを対象としています。一方、認可外保育園は認可基準を満たしていないか、あるいは認可申請をしていない施設です。

項目認可保育園認可外保育園
保育料所得に応じて決定施設ごとに設定(一般的に高め)
入園のしやすさ待機児童がいる地域では難しい比較的入りやすい
保育の質一定の基準あり施設によって差がある
開所時間標準11時間施設によって異なる(夜間対応もあり)

ひとり親家庭への優先入所

母子及び父子並びに寡婦福祉法により、ひとり親家庭は保育園入所の際に優先的に取り扱われます。各自治体で入所選考基準を設けており、「ひとり親家庭」であることは加点要素となっています。ひとり親家庭であることを証明する書類(児童扶養手当証書など)を提出することで、入所しやすくなります。

利用料金の目安と補助制度

認可保育園の利用料は以下のように設定されています。

  • 3〜5歳児:幼児教育・保育の無償化により原則無料
  • 0〜2歳児:世帯の所得に応じて決定(ひとり親世帯は軽減措置あり)

例えば、年収260万円未満のひとり親世帯の場合、0〜2歳児の保育料は月額0円〜6,000円程度が目安です。認可外保育園でも、自治体による補助制度があり、月額最大42,000円(3歳未満児の場合)の補助を受けられる場合があります。

延長保育、土曜保育を上手に活用

認可保育園では通常、平日7:00〜18:00頃が基本開所時間ですが、延長保育を利用することで19:00や20:00まで預けられる施設も多くあります。延長保育料は30分あたり100円〜300円程度が一般的です。土曜保育も多くの保育園で実施されていますが、平日より短い時間設定の場合もあるため、事前に確認が必要です。

職場の残業や不規則勤務がある場合は、延長保育の充実した保育園を選ぶことをおすすめします。また、自治体によっては、ひとり親家庭向けに延長保育料の減免制度がある場合もあるので、市区町村の窓口で確認しましょう。

学童保育(放課後児童クラブ)

学童保育で子どもは何をする?

学童保育は、小学生を対象に放課後や学校休業日に家庭に代わる生活の場を提供するサービスです。子どもたちは学校終了後に学童保育に移動し、おやつを食べたり、宿題をしたり、友だちと遊んだりして過ごします。指導員が安全を見守り、様々な活動を通じて子どもの成長をサポートします。

ひとり親世帯の優先利用

学童保育も保育園同様、ひとり親家庭は優先的に入所できる仕組みが多くの自治体で採用されています。例えば東京都品川区では、入所選考基準の点数表で「ひとり親家庭」に10点(最高点)が加算され、優先度が高くなります。入所申請時には、「児童扶養手当証書」や「ひとり親医療証」のコピーなどを添付することで証明できます。

利用料金の目安と補助制度

学童保育の料金は自治体や運営主体によって異なりますが、月額3,000円〜15,000円程度が一般的です。おやつ代や行事費などが別途かかる場合もあります。多くの自治体では、ひとり親家庭や低所得世帯向けの減免制度を設けており、例えば以下のような制度があります。

  • 生活保護世帯:全額免除
  • 市民税非課税世帯:半額免除
  • ひとり親世帯(所得制限あり):3割減額

詳細は各自治体の担当窓口(子育て支援課など)で確認しましょう。

長期休暇中も安心!学童保育の活用法

夏休みなどの長期休暇中は、学童保育が特に重要になります。多くの学童保育では、長期休暇中は朝8時頃から夕方18時頃まで開所しています。長期休暇中だけの一時利用ができる学童保育もあるので、普段は利用していなくても、長期休暇中だけ申し込むことも検討しましょう。

長期休暇中は特別プログラム(工作、料理教室、遠足など)が実施される場合も多いですが、定員制限がある場合もあるので、早めに申し込むことをおすすめします。また、学童保育だけでは時間が足りない場合は、ファミリーサポートセンターと組み合わせて利用するのも一つの方法です。

ファミリーサポートセンター

ファミサポってどんな仕組み?(会員登録、利用の流れ)

ファミリーサポートセンター(通称:ファミサポ)は、子育ての援助を受けたい人(依頼会員)と援助を行いたい人(提供会員)をつなぐ、会員制の相互援助活動です。市区町村が運営または委託しており、全国各地にあります。

利用の流れは以下の通りです。

  1. ファミリーサポートセンターに会員登録(依頼会員として登録)
  2. 依頼内容(日時、場所、子どもの年齢など)をセンターに連絡
  3. センターが提供会員を紹介
  4. 事前顔合わせを行い、サービス内容や注意点などを確認
  5. 実際にサービスを利用し、終了後に料金を支払う

メリット・デメリット

メリット:

  • 地域の身近な人が援助者になるため、安心感がある
  • 利用料金が比較的安価(一般的に700円〜1,000円/時間程度)
  • 送迎だけなど、短時間の利用も可能
  • 事前に顔合わせができるので、相性を確認できる
  • 緊急時や休日など、公的サービスでカバーできない時間帯にも対応可能

デメリット:

  • 地域によっては提供会員が少なく、希望通りの日時に利用できないことがある
  • 援助者の力量に差がある場合がある
  • 病児・病後児の預かりに対応していない地域もある
  • 毎回同じ提供会員が対応できるとは限らない

どんな時に利用できる?

ファミリーサポートセンターは以下のようなシーンで活用できます。

  • 保育施設・学校の送迎:保育園のお迎えから夕食の準備ができるまでの間など
  • 保育施設の開始前・終了後の預かり:早朝出勤時や残業時
  • 学校の放課後や学童保育終了後の預かり
  • 冠婚葬祭や通院時の預かり:急な用事ができた時
  • リフレッシュのための預かり:ひとり親の息抜き時間の確保
  • 買い物など外出時の預かり:子連れでは難しい用事がある時

ひとり親家庭にとって、ファミサポは「ちょっとした隙間時間」をカバーする心強い味方になります。定期的に利用すれば、子どもと提供会員の間に信頼関係も生まれ、安心して預けられるようになるでしょう。

ベビーシッター

ベビーシッターの種類と選び方

ベビーシッターには主に以下の種類があります。

  • 訪問型ベビーシッター:ベビーシッター会社に所属するシッターが自宅に訪問するタイプ。研修を受けたプロのシッターが多い
  • マッチング型ベビーシッター:オンラインプラットフォームを通じて個人のシッターと契約するタイプ。料金は比較的安価だが、資格や経験は様々
  • 外国人ベビーシッター:英語などの外国語を教えながら子どもを見てくれるタイプ。語学学習も兼ねられる

選び方のポイントとしては、

  • 会社の実績や口コミをチェック
  • 保険加入状況を確認
  • シッターの資格、経験、研修体制を確認
  • 緊急時の対応体制が整っているか
  • 料金体系が明確か
  • 事前面談ができるか

メリット・デメリット

メリット:

  • 自宅で子どもを見てもらえるので、子どもの負担が少ない
  • 時間や曜日を柔軟に設定できる
  • 急な依頼にも対応できる場合が多い
  • きょうだいがいる場合も同時に見てもらえる
  • 夜間や早朝など時間を選ばず利用できる

デメリット:

  • 費用が高め(一般的に1,500円〜3,000円/時間)
  • 初めて会う人を自宅に招くことへの不安
  • 子どもとシッターの相性が合わない可能性
  • 地域によってはサービスが提供されていない場合がある

知っておきたい!自治体のベビーシッター補助券

多くの自治体ではベビーシッター利用に対する補助制度を設けています。例えば、以下のような利用支援事業があります。

  • 東京都ベビーシッター利用支援事業:1日あたり最大2,200円の割引券
  • 横浜市ベビーシッター利用支援事業:1時間あたり最大1,800円の補助
  • 仕事と子育て両立支援事業(全国共通):1枚2,200円の割引券

利用条件は自治体によって異なりますが、ひとり親家庭は優先対象になっていることが多いです。補助を受けるには事前登録が必要なので、利用を検討している場合は早めに自治体の窓口(子育て支援課など)に相談しましょう。

信頼できるベビーシッターを見つけるには?

信頼できるベビーシッターを見つけるためのチェックリストは以下の通りです。

  • 公益社団法人全国保育サービス協会に加盟している
  • 賠償責任保険に加入している
  • シッターの身元確認(免許証など)ができる
  • シッターが保育士や幼稚園教諭などの資格を持っている
  • 研修制度がしっかりしている
  • 事前の顔合わせが可能
  • 緊急連絡体制が整っている
  • 料金体系が明確
  • 口コミや評判が良い

初めて利用する際は、短時間から始めて、子どもの様子や感想を丁寧に確認することをおすすめします。また、家の中の貴重品は片付けておく、緊急連絡先を書いておくなどの準備も大切です。

一時預かり・託児サービス

保育園の一時保育

一時保育は、普段保育園を利用していない家庭でも、一時的に子どもを預けられるサービスです。以下のような場合に利用できます。

  • 保護者の仕事(パート、アルバイト、短期就労など)
  • 保護者の病気、通院、看護
  • 冠婚葬祭、リフレッシュ
  • 急な用事

利用料金の目安

区分料金(1日あたり)
0〜2歳児2,000円〜3,000円
3歳以上児1,500円〜2,500円

※給食費、おやつ代が別途かかる場合があります。また、自治体による補助制度がある場合も。

申し込み方法

  1. 利用する保育園または自治体の窓口に事前登録
  2. 必要書類(申込書、健康診断書など)を提出
  3. 利用したい日の1週間〜数日前までに予約(施設による)

空きがあれば利用できますが、人気の施設では予約が取りにくいこともあります。複数の施設に登録しておくと、急な利用時も安心です。

児童館の一時預かり

児童館でも一時預かりを実施している施設があります。地域の子育て支援の一環として、比較的リーズナブルな料金で利用できるのが特徴です。

  • 対象年齢:6ヶ月〜就学前(施設による)
  • 利用時間:平日9:00〜17:00程度(施設による)
  • 料金:30分100円〜300円程度(施設による)
  • 利用方法:事前登録制が多く、予約が必要

児童館は子どもの遊び場としての機能も持っているため、預かり中も様々な活動に参加できる点がメリットです。地域の児童館で一時預かりを実施しているかどうかは、自治体のホームページや直接問い合わせて確認しましょう。

企業主導型保育の一時利用

企業主導型保育施設は、企業が従業員の子育て支援のために設置した保育施設ですが、多くの施設では地域の子どもも受け入れており、一時預かりにも対応しています。

  • 利用できるケース:保護者の就労、通院、リフレッシュなど
  • 対象年齢:0歳〜就学前(施設による)
  • 利用料金:1時間300円〜800円程度(施設による)
  • 探し方:「企業主導型保育情報ポータル」で検索、または自治体の子育て支援窓口で情報収集

企業主導型保育施設は比較的新しく、設備が充実している施設も多いです。また、土曜日も開所している施設が多く、平日に仕事がある方にとっては週末の預け先としても活用できます。

緊急時に頼れる!ショートステイ

子育て短期支援事業(ショートステイ)は、保護者が病気や出張、育児疲れなどで子どもの養育が一時的に困難になった場合に、児童養護施設などで子どもを短期間預かるサービスです。

  • 対象年齢:0歳〜18歳未満(施設による)
  • 利用期間:原則7日以内
  • 利用料金:世帯収入に応じて設定(生活保護世帯は無料、一般世帯でも1日2,000円程度)
  • 利用方法:自治体の子育て支援窓口(児童課など)に申請

また、トワイライトステイという夜間(17時〜22時頃)のみの預かりサービスもあります。仕事の都合で帰宅が遅くなる場合などに利用できます。

ショートステイは緊急時の強い味方となりますが、普段から利用を視野に入れている場合は、事前に自治体窓口で登録や相談をしておくとスムーズです。

その他の預け先

認可外保育施設(届出制、選び方の注意点)

認可外保育施設には、ベビーホテル、事業所内保育施設、インターナショナルスクールなど様々な種類があります。認可保育所よりも柔軟な運営をしていることが多く、夜間保育や24時間保育、英語教育などの特色あるサービスを提供している施設もあります。

選び方の注意点:

  • 自治体に届出をしているか確認(届出済証の掲示)
  • 施設の衛生状態や安全対策をチェック
  • スタッフの資格や人数が適切か
  • 保育内容や1日のスケジュールを確認
  • 第三者評価を受けているかどうか
  • 緊急時の対応マニュアルがあるか

認可外保育施設も自治体の補助対象になっている場合があります。特に、「認可外保育施設利用支援事業」などの名称で、ひとり親家庭向けの補助制度が設けられていることがあるので、自治体窓口で確認してみましょう。

企業内保育所(利用できるケース、探し方)

企業内保育所は従業員の子どもを対象とした保育施設ですが、一部の施設では地域枠を設けて、従業員以外の子どもも受け入れています。特に大手企業の保育施設は設備や保育内容が充実していることが多いです。

利用できるケース:

  • 勤務先に企業内保育所がある場合
  • 地域枠がある企業内保育所が近くにある場合
  • 提携している企業の保育所を利用できる場合

探し方:

  • 勤務先の福利厚生担当に問い合わせ
  • 自治体の保育園情報で「企業内保育所(地域枠あり)」を検索
  • 大手企業やオフィスビルが集まるエリアを調査

地域の預かりサービス

地域によっては、NPO法人やボランティア団体が独自の子育て支援サービスを実施している場合があります。例えば、

  • 子育てサロン:短時間の預かりを行う地域の居場所
  • 子育て支援NPO:独自の預かりシステムを運営
  • 民生委員・児童委員:地域の子育て相談や緊急時の支援
  • 地域の子育てシェア:お互いの子どもを預け合うシステム

探し方:

  • 地域の子育て支援センターや児童館で情報収集
  • 自治体の広報誌やホームページをチェック
  • SNSの地域子育てグループに参加して情報交換
  • 子育てひろばや保育園の掲示板をチェック

地域の子育て支援サービスは料金が安価または無料のものが多いですが、利用条件やサービス内容は様々です。直接問い合わせて確認することをおすすめします。

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あなたに合った預け先を見つける! 選び方と準備

子どもの預け先は、あなたと子どもの生活に大きく影響します。単に「空きがある」だけでなく、本当にあなたの家庭に合った預け先を選ぶためのポイントを紹介します。

預け先選びのチェックリスト(年齢別、目的別)

子どもの年齢と発達段階に合っている?

子どもの年齢によって、適した預け先は異なります。年齢別のポイントをチェックしましょう。

乳児(0〜1歳)の場合

  • 少人数制で密な関わりがある環境か
  • 衛生管理が徹底されているか
  • 授乳やおむつ替えなどの基本的ケアが丁寧か
  • 保育者の経験が豊富か
  • SIDSなどの安全対策が整っているか

幼児(2〜5歳)の場合

  • 年齢に応じた遊びや活動が取り入れられているか
  • 友だちとの関わりを促す環境があるか
  • 外遊びの時間は十分か
  • 給食の内容や食育への取り組みは充実しているか
  • 年齢に応じた自立を促す関わりがあるか

小学生の場合

  • 宿題をする時間や環境は確保されているか
  • 自主性を尊重してくれるか
  • 適度な遊びと学びのバランスがあるか
  • 子どもの年齢や興味に合った活動があるか
  • 下校から預け先までの移動は安全か

親の就労状況(勤務時間、休日、残業)に合っている?

あなたの働き方に合った預け先を選ぶことは、仕事と育児の両立の鍵となります。

  • 勤務時間との一致:開所時間が勤務時間+通勤時間をカバーしているか
  • 残業への対応:急な残業があった場合の延長対応は可能か
  • 休日出勤:土日や祝日に出勤がある場合の対応策はあるか
  • シフト勤務:不規則な勤務形態に対応できる柔軟性があるか
  • 急な出張:宿泊を伴う出張があった場合の対応策は

ひとつの預け先ですべてをカバーするのは難しい場合があります。メインの預け先と補助的な預け先を組み合わせて利用するという発想も大切です。

預け先の立地と送迎は無理なくできる?

毎日の送迎は想像以上に負担になることがあります。以下の点を確認しましょう。

  • 自宅から預け先までの距離と所要時間は適切か
  • 預け先から職場までの距離と所要時間は適切か
  • 公共交通機関を利用する場合、ルートと時間帯の便は良いか
  • 車で送迎する場合、駐車スペースはあるか
  • 雨天時や子どもが体調不良の際の送迎手段は確保できるか
  • 送迎バスサービスがある場合、ルートとスケジュールは合うか

実際に通勤時間帯に試しに移動してみると、所要時間や混雑状況がよくわかります。

保育内容と雰囲気は子どもに合っている?(見学時の確認ポイント)

子どもが実際に過ごす環境が、子どもの性格や好みに合っているかも重要です。見学時にチェックしたいポイントを紹介します。

  • 施設の雰囲気:明るく清潔か、子どもたちが生き生きしているか
  • スタッフの関わり方:温かく、子どもの目線に立った関わりがあるか
  • 活動内容:子どもの興味・関心に合った活動があるか
  • 自由時間と構造化された活動のバランス:偏りがないか
  • 特色ある活動:英語や音楽、スポーツなど特別なプログラムがあるか
  • 子どものタイプへの配慮:活発な子も、おとなしい子も居場所があるか

可能であれば、子どもを連れて見学し、その反応を見ることも大切です。

費用と利用可能な助成制度は?

預け先にかかる費用も重要な選択基準です。以下の点を確認しましょう。

  • 基本料金はいくらか(月額、日額、時間額)
  • 別途かかる費用はあるか(食事代、おやつ代、教材費、行事費など)
  • 延長料金はいくらか(時間単位または30分単位など)
  • 利用可能な助成制度はあるか

ひとり親家庭が利用できる主な助成制度:

  • 児童扶養手当:ひとり親家庭の生活費を支援(市区町村の児童福祉課に申請)
  • ひとり親家庭等医療費助成:医療費の自己負担分を助成(市区町村の児童福祉課に申請)
  • 保育料の減免制度:ひとり親家庭は保育料が減額(認可保育所入所申請時に確認)
  • 放課後児童クラブ利用料減免:学童保育料の減額(利用申請時に確認)
  • ファミリーサポート利用料助成:ひとり親家庭向けの利用料割引(ファミリーサポートセンターに確認)
  • ベビーシッター派遣事業割引券:ひとり親家庭優先の場合あり(自治体の子育て支援課に確認)

安全性と信頼性は?

子どもの安全を第一に考えるなら、預け先の安全対策や信頼性も確認しましょう。

  • 情報公開:Webサイトなどで施設情報や取り組みを積極的に公開しているか
  • 第三者評価:自治体や外部機関による評価を受けているか
  • 安全対策:事故防止、不審者対策、災害対策などの取り組み
  • スタッフの資格と研修:適切な資格を持ち、定期的な研修を受けているか
  • 保険加入:傷害保険や賠償責任保険に加入しているか
  • 口コミや評判:実際に利用している家庭の評価

口コミの確認方法:

  • 子育て支援センターで情報収集
  • 地域のママ友やパパ友に聞く
  • SNSの地域グループで質問する
  • 保育施設検索サイトのレビューを確認する

事前準備と手続き

公的サービス利用のための事前登録(必要書類、申請窓口一覧)

多くの公的預け先は、利用開始までに事前の申請や手続きが必要です。早めの準備が大切です。

認可保育園

  • 申請窓口:各市区町村の保育課または子育て支援課
  • 必要書類:支給認定申請書、就労証明書、ひとり親を証明する書類(児童扶養手当証書など)
  • 申請時期:4月入園希望の場合、前年10〜11月頃が多い(自治体による)

学童保育

  • 申請窓口:各市区町村の教育委員会または子育て支援課
  • 必要書類:入所申請書、就労証明書、ひとり親を証明する書類
  • 申請時期:次年度4月からの利用の場合、前年12〜1月頃が多い(自治体による)

ファミリーサポートセンター

  • 申請窓口:各市区町村のファミリーサポートセンター窓口
  • 必要書類:入会申込書、顔写真、印鑑
  • 申請時期:いつでも可能(登録から利用開始まで数日〜1週間程度)

ショートステイ・トワイライトステイ

  • 申請窓口:各市区町村の子育て支援課または児童福祉課
  • 必要書類:利用申請書、世帯状況確認書類
  • 申請時期:緊急時に備えて事前登録しておくと安心

見学・体験のススメ

実際に預け先を見学することで、パンフレットやウェブサイトでは分からない雰囲気や様子を確認できます。

見学時の確認ポイント:

  • 子どもたちの表情は明るく生き生きしているか
  • スタッフの子どもへの接し方は温かいか
  • 施設は清潔で安全に配慮されているか
  • おもちゃや教材は充実しているか
  • 給食やおやつの様子はどうか
  • 子ども同士のやりとりや関係性はどうか

質問リスト:

  • 1日のスケジュールはどうなっているか
  • 子どもが体調不良になった場合の対応は
  • 保護者へのコミュニケーション方法(連絡帳、アプリなど)
  • ひとり親家庭への配慮や支援はあるか
  • 緊急時の対応マニュアルはあるか
  • 延長保育の利用状況や空き状況
  • 持ち物や準備するものは何か

可能であれば、実際に子どもを連れて行き、子どもの反応も見ることをおすすめします。また、体験保育や体験入室ができる施設なら、積極的に参加しましょう。

子どもへの説明と心の準備(絵本を活用、預け先での楽しいイメージ作り)

子どもが安心して預け先に通うためには、事前の説明と心の準備が大切です。

年齢別の説明方法:

乳児(0〜1歳)

  • 実際の預け先に事前に何度か連れて行く
  • 担当保育者と少しずつ関わる時間を作る
  • 短時間から徐々に慣らしていく

幼児(2〜5歳)

  • 絵本を使って預け先の様子を説明する(「〇〇ちゃん、保育園へ行く」などの絵本)
  • ごっこ遊びで保育園や幼稚園の疑似体験をする
  • 「お母さん/お父さんはお仕事に行くけど、必ずお迎えに来るよ」と繰り返し伝える
  • 預け先でどんな楽しいことができるか具体的に話す

小学生

  • なぜ学童や預け先に行く必要があるのか理由を説明する
  • 預け先でのルールや約束事を事前に伝える
  • 子どもの不安や質問に丁寧に答える
  • 友達作りのコツなどをアドバイスする

心の準備を助ける工夫:

  • 預け先の写真を見せる
  • 担当の先生の名前を覚えておく
  • お気に入りのおもちゃやタオルなど「安心グッズ」を持たせる
  • 子どもの好きなキャラクターの準備物(お弁当箱、水筒など)を用意する
  • 「行ってきます」「帰ってきました」の挨拶を練習する

複数の預け先候補の確保

ひとり親家庭では、いざという時のバックアップ体制が特に重要です。複数の預け先候補を確保しておく理由と方法を紹介します。

複数の預け先が必要な理由:

  • 子どもが体調不良で通常の預け先に行けない場合の代替手段
  • 急な残業や出張などで延長保育の時間を超える場合の対応
  • 通常の預け先が休みの日(日曜・祝日など)の対応
  • 保護者自身が体調不良になった場合の緊急対応
  • 自然災害など不測の事態で通常の預け先が利用できなくなった場合

リスク分散の具体的方法:

  • メインの預け先(保育園・学童など)+サブの預け先(ファミサポ・ベビーシッターなど)
  • 平日用の預け先+休日用の預け先
  • 日中の預け先+夕方以降の預け先
  • 近所の信頼できる知人や親族との協力体制
  • 病児保育施設の事前登録
  • ショートステイなどの緊急時サービスの情報収集と登録

複数の預け先を確保するには、日頃から地域の子育て支援サービスに関心を持ち、情報収集を続けることが大切です。また、実際に緊急事態になる前に、一度は利用してみておくと安心です。

状況別! 預け先の組み合わせ例

乳幼児+フルタイム勤務の場合(保育園+ベビーシッターなど)

乳幼児を育てながらフルタイムで働くひとり親の方には、以下のような預け先の組み合わせがおすすめです。

基本の組み合わせ

  • 認可保育園(基本):平日7:30〜18:30
  • 延長保育:18:30〜19:30(残業時)
  • ベビーシッター:保育園のお迎えと夕食準備(週1〜2回)
  • ファミリーサポート:急な残業時や子どもの軽い体調不良時

月間スケジュール例

 月〜金(基本)残業日(月2回程度)土曜日日曜・祝日
保育園保育園土曜保育休み/ベビーシッター
日中保育園保育園土曜保育休み/ベビーシッター
夕方〜夜保育園→自宅延長保育/ベビーシッター一時保育休み/ベビーシッター

ポイント・アドバイス

  • 保育園は入園前に「慣らし保育」期間があるため、復職時期に余裕を持たせましょう
  • 体調不良に備えて、病児保育の事前登録もしておくと安心です
  • ベビーシッターは複数登録しておくと、急な依頼にも対応しやすくなります
  • 自宅から近い保育園を選ぶと、急なお迎えにも対応しやすくなります

小学生+パートタイム勤務の場合(学童保育+ファミリーサポートなど)

小学生の子どもがいるひとり親の方がパートタイムで働く場合の預け先の組み合わせ例です。

基本の組み合わせ

  • 学童保育:平日の放課後〜18:00
  • ファミリーサポート:学童からのお迎えと夕食準備(週1〜2回)
  • 地域の子ども教室:学童のない日の放課後活動
  • 習い事:特定の曜日の放課後預かり代わり

月間スケジュール例

 平日(勤務日)平日(休み)長期休暇中(勤務日)長期休暇中(休み)
自宅→学校自宅→学校学童保育自宅
日中学校学校学童保育自宅/習い事
放課後学童/習い事自宅/習い事学童→ファミサポ自宅/友人宅

ポイント・アドバイス

  • 学童保育は学区内にあり、学校から直接移動できる場所が便利です
  • 学童保育が終わる時間と勤務終了時間を合わせられると理想的です
  • 長期休暇(夏休みなど)の預け先は早めに確保することが重要です
  • 子どもの習い事を預け先の一部として計画的に活用すると良いでしょう
  • 高学年になったら、留守番の練習を少しずつ始めることも検討しましょう

夜間勤務の場合(ベビーシッター、夜間保育所など)

夜間勤務があるひとり親の方には、以下のような預け先の組み合わせが考えられます。

基本の組み合わせ

  • 夜間保育所:夜間帯の保育(実施している地域のみ)
  • ベビーシッター:自宅での夜間預かり
  • トワイライトステイ:夕方〜夜の預かり(自治体による)
  • 親族・信頼できる知人:定期的な援助を依頼

月間スケジュール例

 日勤の日夜勤の日休日
朝〜昼保育園/学校自宅(親が対応)自宅
昼〜夕保育園/学校→学童保育園/学校→学童自宅
自宅ベビーシッター/夜間保育所自宅

ポイント・アドバイス

  • 子どもの年齢によって適切な対応が異なります(年齢が低いほど専門的なケアが必要)
  • 夜間のベビーシッターは特に信頼性の確認が重要です
  • 子どもの生活リズムを整えるため、できるだけ決まった人に預けることをおすすめします
  • 夜間勤務が続く場合は、子どもの心理的負担にも配慮しましょう
  • 自治体によっては、夜間保育への補助制度がある場合もあります

24時間対応の認可外保育施設もありますが、施設の質を十分確認することが大切です。また、勤務先に夜間勤務への配慮を相談することも検討しましょう。

不規則勤務の場合(ファミリーサポート、ベビーシッター、一時預かりなど)

シフト制や不規則な勤務形態のひとり親の方は、柔軟に対応できる預け先の組み合わせが重要です。

基本の組み合わせ

  • 認可外保育施設:柔軟な利用時間に対応
  • ファミリーサポート:短時間、不定期の預かりに対応
  • ベビーシッター:早朝・夜間など時間を問わず対応
  • 一時預かり:突発的な利用に対応

月間スケジュール例(シフト制の場合)

 早番シフト遅番シフト日勤シフト休日
早朝ベビーシッター自宅自宅自宅
日中保育園/学校保育園/学校保育園/学校自宅
夕方〜夜自宅ファミサポ/ベビーシッター学童→自宅自宅

ポイント・アドバイス

  • 複数のサービスを組み合わせて隙間のない預け先体制を作りましょう
  • 毎月のシフトが決まったら、すぐに預け先の予約・調整をしましょう
  • 複数のベビーシッターやファミサポ提供会員と関係を築いておくと安心です
  • 子どもが混乱しないよう、予定表やカレンダーを使って視覚的に説明しましょう
  • 可能であれば、職場に家庭の状況を理解してもらい、シフトの相談ができるとベストです

不規則勤務の場合は特に、子どもの生活リズムや心理的な安定に配慮することが重要です。なるべく決まった人に預ける、生活の基本的な流れを一定に保つなどの工夫をしましょう。

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緊急時の預け先|困った時に頼れる場所と制度

ひとり親家庭にとって、急な体調不良や緊急の仕事など、突発的な事態における子どもの預け先は大きな課題です。いざという時に慌てないよう、緊急時に利用できるサービスや制度を知っておきましょう。

知っておきたい!緊急時の預け先リスト

一時預かりの緊急枠(利用条件、申し込み方法、利用できる施設一覧)

多くの保育施設では、緊急時のために一定数の「緊急枠」を設けています。保護者の急な病気や冠婚葬祭、災害時などの非常時に利用できます。

利用条件

  • 保護者の疾病、出産、看護などによる緊急時
  • 冠婚葬祭や災害などの非常時
  • 保護者の心理的・肉体的な育児疲れ、育児不安
  • 予期せぬ出張や残業

申し込み方法

  1. 自治体の子育て支援課または保育課に連絡
  2. 緊急一時保育利用申請書を提出
  3. 緊急性が認められれば、利用可能な施設を紹介される

利用の際は、原則として以下の書類が必要ですが、緊急時は後日提出可能な場合もあります。

  • 利用申請書
  • 緊急性を証明する書類(診断書、就労証明書など)
  • 母子健康手帳(子どもの健康状態確認用)

緊急時にスムーズに利用するためには、事前に自治体の担当窓口で「緊急一時保育」の利用方法を確認し、必要書類を準備しておくことをおすすめします。

夜間・休日の預かりサービス(夜間保育所、トワイライトステイ、ショートステイ)

夜間や休日に子どもを預けなければならない緊急事態に備えて、以下のサービスを知っておきましょう。

夜間保育所

  • 概要:午後10時頃まで、または24時間保育を行う認可・認可外保育施設
  • 対象:0歳〜就学前の子ども
  • 利用方法:事前登録が必要な場合が多い
  • 料金:通常の保育料に準じる(認可)または施設による(認可外)

トワイライトステイ

  • 概要:夕方から夜間(おおむね17時〜22時)に子どもを預かるサービス
  • 対象:おおむね2歳〜小学生
  • 利用方法:自治体の児童福祉課などに申請
  • 料金:所得に応じて決定(約300円〜1,500円/回)
  • 実施施設:児童養護施設、母子生活支援施設など

ショートステイ

  • 概要:宿泊を伴う子どもの預かりサービス(最大7日程度)
  • 対象:0歳〜18歳未満
  • 利用条件:保護者の疾病、出産、看護、冠婚葬祭、出張など
  • 利用方法:自治体の児童福祉課などに申請
  • 料金:所得に応じて決定(約1,000円〜5,000円/日、食事代込み)
  • 実施施設:児童養護施設、乳児院、母子生活支援施設など

これらのサービスは自治体によって名称や詳細が異なる場合があります。事前に地域の子育て支援課や児童福祉課に問い合わせて確認しておきましょう。

24時間対応ベビーシッター

急な残業や夜間の仕事、緊急事態には、24時間対応のベビーシッターサービスも心強い味方になります。

探し方

  • 大手ベビーシッター会社の24時間対応サービス
  • ベビーシッターマッチングアプリ(キッズライン、ケアキン、マミーなど)
  • 自治体の子育て支援窓口で紹介を受ける
  • 小児科や病院での紹介サービス(病児保育対応シッター)

注意点

  • 深夜・早朝料金は割増になることが多い(通常料金の1.25〜1.5倍)
  • 当日予約では対応できない場合があるため、できるだけ早めに予約を
  • 初めて利用する場合は、事前に短時間の利用で子どもとシッターの相性を確認するのが望ましい
  • 緊急時に備えて複数の会社やシッターに登録しておく
  • シッターの身元確認や保険加入状況をしっかり確認する

料金の目安

  • 平日日中:1,500円〜2,500円/時間
  • 早朝・夜間(22時以降):2,000円〜3,500円/時間
  • 宿泊:20,000円〜40,000円/泊

24時間対応のベビーシッターは、特に信頼性の確認が重要です。大手企業や自治体の紹介サービスを利用するなど、安全面に配慮しましょう。また、お子さんの安心のため、緊急時用のシッターでも事前に顔合わせをしておくことをおすすめします。

親族や知人との協力体制(「お互い様」の関係づくりのポイント)

緊急時には、親族や知人の助けが最も頼りになることがあります。普段から良好な関係を築き、「お互い様」の関係性を作っておくことが大切です。

協力体制づくりのポイント

  • 普段から連絡を取り合い、良好な関係を維持する
  • 助けてもらうだけでなく、自分も相手を助ける姿勢を持つ
  • 子どもの友達の家族と交流し、緊急時の助け合いについて話し合っておく
  • 近所の信頼できる人に普段から挨拶し、自己紹介しておく
  • 地域の子育てサークルや親の会に参加し、同じ境遇の仲間を見つける

協力を依頼する際のマナー

  • 事前に子どもの好みやクセ、アレルギーなどを伝えておく
  • 緊急連絡先リストを渡しておく
  • できるだけ具体的な預かり時間を伝え、約束を守る
  • お礼は言葉だけでなく形にする(手紙、小さな贈り物など)
  • 自分が協力できることを伝え、実際に行動で示す

子どもの準備

  • 子どもに預け先での約束事をあらかじめ伝えておく
  • 必要な持ち物(着替え、お気に入りのおもちゃなど)を準備する
  • 年齢に応じて、預ける理由を説明する
  • 「必ず迎えに行くこと」を約束し、安心させる

緊急時に頼りやすいのは日頃から交流のある人です。困った時だけ連絡するのではなく、普段から関係を築いておくことが大切です。また、自分も相手の役に立つ機会があれば積極的に協力し、互恵関係を築きましょう。

緊急時対応フローチャート

緊急事態が発生した際に、冷静に対応するためのフローチャートです。この流れに沿って行動することで、子どもの安全を確保しながら必要な対応ができます。

  1. 状況の把握と判断
    • どのような緊急事態か(自分の体調不良、子どもの体調不良、仕事の緊急対応など)
    • どのくらいの期間・時間、子どもを預ける必要があるか
    • 緊急度はどの程度か(即時対応が必要か、数時間の猶予があるか)
  2. まず頼れる人に連絡
    • 親族(両親、兄弟姉妹など)
    • 信頼できる友人・知人
    • 子どもの友達の保護者
  3. 公的サービスへの連絡
    • ファミリーサポートセンター(緊急時対応可能か確認)
    • 自治体の子育て支援窓口(緊急一時保育、ショートステイなど)
    • 通っている保育園・学校(対応可能か相談)
  4. 民間サービスの利用
    • ベビーシッターサービス(24時間対応)
    • 認可外保育施設(一時預かり)
    • 子ども用宿泊サービス(都市部の一部でサービス有)
  5. 子どもへの対応
    • 年齢に応じた説明(何が起きているか、誰に預けるのか)
    • 安心させる言葉かけ(必ず戻ってくることを約束)
    • 必要な持ち物の準備
  6. フォローアップ
    • 預け先との連絡方法の確認
    • 緊急連絡先リストの共有
    • 預け期間中の子どもの様子確認
    • 適切なお礼と感謝の伝達

緊急連絡先リストを作成し、以下の情報を含めておきましょう。

  • 親の氏名、携帯電話番号
  • 親の勤務先、勤務先電話番号
  • 親族や友人の連絡先(優先順位をつける)
  • かかりつけ医の連絡先
  • 近隣の救急病院の連絡先
  • 自治体の子育て支援窓口
  • ファミリーサポートセンター
  • ベビーシッターサービス
  • タクシー会社の電話番号

この連絡先リストは常に最新の情報に更新し、子どもの通う保育園や学校、普段お世話になっている方々と共有しておきましょう。また、リストは携帯電話に保存するだけでなく、紙に印刷したものも用意しておくと安心です。

相談窓口リスト

困ったときに相談できる窓口を知っておくことで、適切な支援につながりやすくなります。

全国共通の相談窓口

  • 児童相談所全国共通ダイヤル:189(いちはやく) 24時間365日対応
  • 子ども・家庭110番:0120-994-668 月〜金 9:00〜21:00、土 9:00〜17:00
  • 子どもの人権110番(法務省):0120-007-110 月〜金 8:30〜17:15
  • 全国母子寡婦福祉団体協議会:03-6261-9293(ワンペアレント相談)月・水・金 11:00〜16:00
  • 厚生労働省「子育て世代包括支援センター」公式サイト

自治体の窓口

  • 子育て支援課/児童福祉課:ひとり親支援施策、保育サービスの相談
  • 母子・父子自立支援員:生活や就労、養育についての相談
  • 児童家庭支援センター:子育てに関する相談、一時保護の相談

子育て支援サービスの窓口

  • ファミリーサポートセンター:各自治体のセンターに連絡
  • 地域子育て支援センター:各自治体のセンターに連絡
  • 保健センター:子どもの健康相談、育児相談

緊急時の相談窓口

  • 警察(緊急時):110
  • 救急(緊急時):119
  • 小児救急電話相談:#8000(お住まいの地域の相談窓口に接続)

これらの窓口に相談することで、あなたの状況に合った支援サービスや制度を紹介してもらえます。一人で悩まず、まずは相談してみることが大切です。

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まとめ|あなたと子どものための最適な預け先を! ひとり親家庭を応援します!

ひとり親家庭にとって、子どもの預け先探しは日々の生活を支える重要な課題です。この記事では、保育園から緊急時の対応まで、様々な預け先の選択肢と活用法を紹介してきました。

  • ひとり親家庭には、保育園の優先入所や料金減免など様々な支援制度があります
  • 保育園、学童保育、ファミリーサポートセンター、ベビーシッターなど、状況に応じた預け先を組み合わせることが効果的です
  • 子どもの年齢や発達段階、自分の就労状況に合った預け先を選ぶことが大切です
  • 緊急時に備えて、複数の預け先を確保しておくことがリスク管理のポイントです
  • 地域の子育て支援窓口やひとり親支援団体に相談することで、より多くの選択肢や支援制度を知ることができます
  • 子どもへの丁寧な説明と心の準備が、安心して預け先に通うための土台となります

ひとり親として子育てをしながら仕事や家事をこなすのは、決して簡単なことではありません。しかし、適切な預け先を見つけ、上手に活用することで、あなたとお子さんの生活はもっと豊かで安定したものになります。

まずは、お住まいの自治体の子育て支援窓口に足を運んでみましょう。ひとり親家庭向けの支援制度やサービスについて相談してみてください。また、同じ境遇の方々との情報交換も大きな力になります。一人で抱え込まず、周りの支援を積極的に活用しながら、ご自身とお子さんにとって最適な預け先を見つけていただけることを願っています。


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この記事を書いたのは

ペアチルライターチーム

ひとり親限定のトークアプリ「ペアチル」ライターチームです。家計・仕事・子育て・家事など、ひとり親の方の生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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