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コラム

2025.04.09

ひとり親家庭の強い味方! 知って得する法律と権利

こんにちは。ひとり親の方限定のトークアプリ「ペアチル」のライターチームです。

近年増加傾向にあるひとり親家庭。離婚、死別、未婚など、ひとり親になる経緯は様々ですが、多くの方が法的手続きや経済的な不安、子育ての負担に直面しています。しかし、知っておくべき権利や利用できる支援制度を理解することで、より安定した生活を送ることができます。この記事では、状況別の手続きや児童扶養手当などの公的支援制度、困ったときの相談窓口まで、ひとり親家庭に必要な情報を徹底解説します。


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ひとり親家庭を取り巻く状況と知っておくべきこと

ひとり親として子育てする中で、知っておくべき権利や制度は数多くあります。まずは現状と課題を理解し、この記事で何が分かるのかをご紹介します。

増加するひとり親家庭(データで見る現状)

日本におけるひとり親家庭の数は年々増加傾向にあります。令和3年度全国ひとり親世帯等調査によると、母子世帯は119.5万世帯、父子世帯は14.9万世帯に達しています。これは全世帯の約2.5%を占めています。

この増加の背景には、離婚率の上昇、未婚の母の増加、非正規雇用の増加などの社会的要因が挙げられます。特に離婚件数は年間約20万件前後で推移しており、それに伴いひとり親家庭も増加しています。

ひとり親家庭が抱える悩み(法的手続き、経済的不安、子育て)

ひとり親家庭が直面する課題は多岐にわたります。主な悩みとして以下のようなものがあります:

  • 法的手続きの複雑さ:離婚手続き、養育費の取り決め、親権問題など
  • 経済的な不安:養育費の不払い、収入の減少、将来への不安
  • 子育ての負担:ワンオペ育児、子どもの心のケア、教育費の問題
  • 社会的孤立:相談相手の不足、周囲の偏見や無理解

これらの悩みは個々の状況によって異なりますが、適切な知識と支援があれば、より安定した生活を送ることができます。

この記事でわかること(あなたの権利、使える制度、相談窓口)

この記事では、ひとり親家庭のための法律と権利について、以下のことを解説します:

  • ひとり親として持っている法的な権利(親権、養育費請求権、面会交流など)
  • 状況別(離婚・死別・未婚)の手続きと注意点
  • 利用できる公的支援制度(児童扶養手当、医療費助成など)
  • 困ったときの相談窓口(弁護士、行政、NPOなど)

必要な知識を得て、自分と子どもの権利を守り、より良い生活を実現するためのヒントを見つけてください。

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状況別! ひとり親になった理由と手続き

ひとり親になる理由は様々です。離婚、死別、未婚など、状況によって必要な手続きや知っておくべき権利が異なります。ここでは、それぞれの状況に応じた手続きと権利について詳しく解説します。

離婚とひとり親家庭:あなたの権利、守られていますか?

離婚によってひとり親になる場合、適切な手続きを踏むことで自分と子どもの権利を守ることができます。

離婚の手続き:スムーズに進めるために(協議離婚、調停離婚、裁判離婚)

日本の離婚には主に3つの方法があります:

離婚の方法特徴メリットデメリット
協議離婚夫婦の話し合いで離婚条件を決める手続きが簡単、費用が安い不利な条件で合意してしまうリスク
調停離婚家庭裁判所の調停委員が間に入る第三者が間に入るため公平性が高い時間がかかる場合がある
裁判離婚裁判所が判決で離婚を成立させる法的に強制力がある費用と時間がかかる

どの方法を選ぶにしても、離婚届に加えて親権者の指定、養育費、面会交流、財産分与などの取り決めをしておくことが重要です。

離婚協議書は必ず作成! 作成のポイントと注意点

離婚協議書は、離婚後のトラブルを防ぐために必ず作成しましょう。盛り込むべき内容は以下の通りです:

  • 親権者の指定:誰が子どもの親権者になるか
  • 養育費:金額、支払方法、支払期間、不払い時の対応
  • 面会交流:頻度、方法、条件など
  • 財産分与:共有財産の分け方
  • 慰謝料:有無、金額、支払方法
  • 住居:誰がどこに住むか

特に養育費については、子どもが成人するまでの長期計画を立て、物価上昇や教育費の増加に対応できるような取り決めをすることが大切です。

公正証書(強制執行認諾文言付き)を作成しよう

離婚協議書は、公証役場で公正証書にすることで法的効力が高まります。特に「強制執行認諾文言」を付けておくと、養育費の不払いがあった場合に、裁判を経ずに強制執行ができるようになります。

公正証書作成の流れは以下の通りです:

  1. 公証役場に予約を入れる
  2. 必要書類(身分証明書、印鑑、離婚協議書案など)を準備
  3. 公証人の立会いのもと内容を確認
  4. 双方が署名・押印

費用は内容によって異なりますが、基本的に5,000円~15,000円程度です。この費用は将来のトラブル防止のための保険と考えると、決して高くはありません。

死別とひとり親家庭:残された家族のために

配偶者との死別でひとり親になった場合、悲しみに暮れる中でも様々な手続きが必要になります。ここでは、相続や遺族年金など、知っておくべき制度について説明します。

相続:誰が何をどれだけ相続する?(相続人、相続分、相続放棄)

配偶者が亡くなると、法律で定められた相続人に財産が引き継がれます。法定相続分は次の通りです:

  • 配偶者と子どもがいる場合:配偶者1/2、子ども1/2(子どもが複数の場合は均等分割)
  • 配偶者と親(子どもがいない場合):配偶者2/3、親1/3
  • 配偶者と兄弟姉妹(子どもも親もいない場合):配偶者3/4、兄弟姉妹1/4

相続手続きの流れは以下の通りです:

  1. 死亡届の提出(7日以内)
  2. 遺言書の有無の確認
  3. 相続人と相続財産の確認
  4. 遺産分割協議(相続人全員の合意が必要)
  5. 各種名義変更手続き

借金などの債務も相続するため、財産より債務が多い場合は相続放棄を検討しましょう。相続放棄は相続開始を知った日から3か月以内に家庭裁判所に申述する必要があります。

遺族年金:生活を支える大切な制度(種類、受給要件、手続き)

遺族年金は、残された家族の生活を支えるための制度です。主な種類は以下の通りです:

種類対象支給要件
遺族基礎年金18歳未満(障害がある場合は20歳未満)の子どもを持つ配偶者または子ども死亡した人が国民年金の被保険者であったこと
遺族厚生年金配偶者、子ども、父母、孫などの遺族死亡した人が厚生年金の被保険者であったこと

申請は最寄りの年金事務所または市区町村の国民年金窓口で行います。必要書類は戸籍謄本、住民票、死亡診断書の写しなどです。

未婚とひとり親家庭:知っておきたいこと

未婚でひとり親になった場合も、子どもの権利を守るために知っておくべき制度や手続きがあります。

認知:父子関係を明確に(認知とは? 認知の方法、効果)

認知とは、法律上の父子関係を確立する手続きです。認知には以下の方法があります:

  • 任意認知:父親が自ら認知する(出生届出時、認知届の提出、遺言による認知)
  • 強制認知:父親が認知しない場合、子どもが家庭裁判所に認知の訴えを起こす

認知されると、子どもは以下の権利を得ることができます:

  • 父親からの養育費請求権
  • 父親の財産を相続する権利
  • 父親の姓を名乗る選択肢(家庭裁判所の許可が必要)

強制認知の場合、DNA鑑定などの科学的証拠が有効です。手続きには弁護士に相談することをお勧めします。

養育費:子どもの権利を守るために(認知された場合、されない場合)

未婚の場合でも、父親が認知していれば養育費を請求することができます。請求方法は離婚の場合と同様で、話し合いがまとまらない場合は家庭裁判所に調停を申し立てることができます。

認知されていない場合は、まず認知手続きを行うことが先決です。養育費は子どもの権利であり、親の都合で放棄すべきものではありません。子どものためにも、適切な手続きを踏んで請求しましょう。

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ひとり親家庭が受けられる公的支援:フル活用しよう!

ひとり親家庭は様々な公的支援制度を利用することができます。ここでは、こども家庭庁の情報をもとに、経済的支援と生活支援について詳しく解説します。これらの制度をフル活用して、より安定した生活を送りましょう。

経済的支援

ひとり親家庭の経済的な負担を軽減するために、様々な手当や助成制度があります。

児童扶養手当(支給対象者、支給額、申請方法、所得制限)

児童扶養手当は、ひとり親家庭の生活安定と自立促進のために支給される手当です。

支給対象者

  • 18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある児童(障害児の場合は20歳未満)を監護している母
  • 同様の児童を監護し、かつ生計を同じくする父
  • 父母に代わって児童を養育している人(養育者)

支給額(令和5年4月現在):

区分子ども1人の場合子ども2人の場合の加算額子ども3人以上の場合の加算額(1人につき)
全部支給月額43,070円月額10,170円月額6,100円
一部支給月額43,060円~10,160円月額10,160円~5,090円月額6,090円~3,050円

所得制限:所得に応じて全部支給、一部支給、不支給に分かれます。全部支給の所得制限限度額は、扶養親族等の数が0人の場合、年収約160万円(給与収入の場合)です。

申請方法:居住地の市区町村窓口に申請します。必要書類は以下の通りです:

  • 児童扶養手当認定請求書
  • 戸籍謄本
  • 住民票
  • 所得証明書
  • その他(離婚調停中の場合は調停申立書の写しなど)

ひとり親家庭等医療費助成制度(対象者、助成内容、申請方法)

ひとり親家庭等医療費助成制度は、ひとり親家庭の親と子どもの医療費の自己負担部分を助成する制度です。制度の詳細は自治体によって異なりますが、一般的な内容は以下の通りです:

対象者

  • 18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある児童を監護している母または父
  • その児童

助成内容

  • 医療機関での自己負担額の一部または全部
  • 入院時の食事療養費の一部

申請方法:居住地の市区町村窓口に申請します。必要書類は児童扶養手当と同様のものが多いですが、自治体によって異なるため、事前に確認しましょう。

生活支援

経済的支援だけでなく、住居や就労など生活全般をサポートする制度も充実しています。

住宅支援(公営住宅、住宅手当、住居確保給付金)

ひとり親家庭は住居に関する以下の支援を受けることができます:

  • 公営住宅の優先入居:多くの自治体でひとり親家庭に対する優先枠や抽選倍率の優遇があります
  • 住宅手当:一部の自治体では独自の住宅手当制度を設けています
  • 住居確保給付金:離職などにより住居を失うおそれのある方に対し、家賃相当額(上限あり)を一定期間支給

申請は各自治体の住宅課や福祉課で行います。条件や申請方法は自治体によって異なるため、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

就労支援(ハローワーク、母子家庭等就業・自立支援センター)

経済的自立を目指すひとり親のために、様々な就労支援サービスがあります:

  • ハローワークの「マザーズハローワーク」:子育て中の方の就職をサポート
  • 母子家庭等就業・自立支援センター:就業相談、就業支援講習会、就業情報の提供など
  • 高等職業訓練促進給付金:看護師や介護福祉士など、就職に有利な資格取得のための修学期間中(原則1年以上)に支給
  • 自立支援教育訓練給付金:指定された教育訓練講座を受講した場合、受講料の60%(上限20万円、下限1.2万円)を支給

これらの制度を利用して、安定した収入につながる資格取得や就職を目指しましょう。

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困った時の相談窓口:専門家を活用

ひとり親として生活していく中で、法律問題や生活の悩みなど様々な課題に直面することがあります。そんな時には専門家のサポートを受けることで、より適切な解決策を見つけることができます。ここでは、代表的な相談窓口を紹介します。

弁護士:法律トラブルの解決(法律相談、法テラス)

法律に関する問題は、弁護士に相談するのが最も効果的です。

弁護士に相談するメリット

  • 専門的な法律知識に基づくアドバイスが受けられる
  • 書類作成や手続きを代行してもらえる
  • 交渉や裁判の代理人になってもらえる

法テラス(日本司法支援センター):経済的に余裕がない方でも法律相談が受けられる公的機関です。以下のサービスを提供しています:

  • 無料法律相談(収入等の条件あり)
  • 弁護士費用の立替制度(分割払い可能)
  • 法制度や相談窓口の情報提供

法テラスの相談窓口は全国各地にあり、電話(0570-078374)やウェブサイトからも予約できます。収入が一定額以下の場合、無料で法律相談を受けられるので、費用を心配せずに相談することができます。

その他の相談窓口

市区町村役場の相談窓口(母子・父子自立支援員)

各自治体には、ひとり親家庭を支援する「母子・父子自立支援員」が配置されています。以下のようなサポートを提供しています:

  • 生活全般に関する相談
  • 公的支援制度の案内と申請手続きのサポート
  • 就業に関する相談や情報提供
  • 養育費の取り決めや面会交流に関する相談

窓口は市区町村の福祉課や子育て支援課にあることが多いです。無料で相談できるので、ぜひ活用しましょう。

ひとり親家庭支援団体(NPO法人など)

全国各地には、ひとり親家庭を支援するNPO法人や民間団体があります。代表的な団体としては以下のようなものがあります:

  • 一般財団法人 全国母子寡婦福祉団体協議会:全国規模のひとり親支援団体
  • しんぐるまざあず・ふぉーらむ:シングルマザーを支援するNPO
  • 父子家庭支援団体:各地域にあるシングルファザーのための支援団体

これらの団体では、同じ境遇の人と交流できる場の提供や、生活支援、情報提供などを行っています。また、一部の団体では食料支援や学習支援なども実施しています。

社会福祉協議会

社会福祉協議会(社協)は、地域の福祉を推進する団体で、以下のようなサービスを提供しています:

  • 生活福祉資金貸付制度:低所得世帯などに対する低利または無利子の貸付
  • ふれあいサロン:地域住民の交流の場
  • 心配ごと相談:生活上の様々な悩みに対する相談
  • ボランティア・市民活動センター:支援を必要とする人とボランティアをつなぐ

特に、経済的に困った時には「生活福祉資金貸付制度」が役立ちます。学費や引越し費用など、一時的にまとまった資金が必要な場合に検討してみましょう。

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まとめ|ひとり親でも大丈夫! 法律と権利を知って、安心して暮らそう!

この記事では、ひとり親家庭の法律と権利について、離婚・死別・未婚それぞれの状況別の手続きから公的支援制度、相談窓口まで幅広く解説しました。ひとり親として生活していくのは決して簡単ではありませんが、適切な知識と支援があれば、より良い未来を築いていくことができます。

  • ひとり親になった経緯(離婚・死別・未婚)に応じた適切な手続きを行いましょう
  • 児童扶養手当や医療費助成など、受けられる公的支援制度を積極的に活用しましょう
  • 養育費は子どもの権利であり、きちんと取り決めて確保することが重要です
  • 一人で悩まず、専門家や支援団体に相談することで解決の糸口が見つかります
  • 同じ境遇の仲間とつながることで、精神的な支えになります

ひとり親家庭として「知らない」ことが最大のリスクです。この記事で紹介した制度や窓口をぜひ活用して、あなたと子どもの権利を守ってください。まずは住んでいる地域の自治体窓口や母子・父子自立支援員に相談してみることをおすすめします。あなたはひとりではありません。適切な支援を受けながら、子どもとの幸せな未来を築いていきましょう。


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この記事を書いたのは

ペアチルライターチーム

ひとり親限定のトークアプリ「ペアチル」ライターチームです。家計・仕事・子育て・家事など、ひとり親の方の生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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