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コラム

2025.04.13

ひとり親向け投資詐欺:全種類解説!もし遭ってしまっても泣き寝入りしない鉄壁の知識

こんにちは。ひとり親の方限定のトークアプリ「ペアチル」のライターチームです。

近年、経済的・時間的制約を抱えるひとり親家庭を標的にした投資詐欺が増加しています。詐欺グループは「子どもの教育資金」「将来の生活保障」といった言葉を巧みに使い、親心につけ込む手口を展開します。ポンジスキームや劇場型詐欺、仮想通貨詐欺、ロマンス詐欺など多様な手法で、大切な資産を狙ってきます。

本記事では、ひとり親が被害に遭いやすい投資詐欺の実態と手口、身を守るための具体的な対策、被害に遭った際の対応方法、そして安全な資産形成の方法まで、子どもの未来を守るための総合的な情報をご紹介します。

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目次

ひとり親を狙う巧妙な投資詐欺:子供の未来を脅かす手口と実態

近年、ひとり親家庭を標的にした投資詐欺が増加しています。詐欺グループは経済的な不安や将来への心配につけ込み、巧妙な手口で大切な資産を狙ってきます。

なぜひとり親が狙われる?経済的・心理的脆弱性とターゲット戦略

ひとり親家庭が詐欺の標的にされるのには、いくつかの理由があります。まず、経済的な脆弱性です。一般的にひとり親家庭は、収入源が一人分しかなく、経済的な余裕が少ない状況にあることが多いです。そのため「子どもの将来のために少しでもお金を増やしたい」という切実な思いが強くなりがちです。

また、仕事と育児を一人で担うことによる時間的制約も大きな要因です。情報収集や調査に十分な時間を割けないため、怪しい投資話でも「すぐに稼げる」「手間がかからない」といった言葉に惹かれやすくなります。

詐欺グループはこうした脆弱性を熟知しており、「子どもの教育資金」「将来の生活保障」といった言葉を巧みに使い、親心につけ込みます。

具体的な詐欺の入り口としては、SNSやマッチングアプリで親しくなり信頼関係を構築した後、投資話を持ちかけるケースが増えています。初めは小さな成功体験を与えることで信頼を得て、次第に大きな金額の投資へと誘導するという手口も見られます。

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知っておくべき投資詐欺の種類:手口と見分け方

投資詐欺には様々な種類があり、時代とともに手口も巧妙化しています。代表的な詐欺の手口と見分け方を知ることで、被害を未然に防ぐことができます。

ポンジスキーム(自転車操業):高配当を謳い資金を集める古典的手法

ポンジスキームは古典的な詐欺手法ですが、今も形を変えて続いています。この詐欺では、新規投資家から集めた資金を既存投資家への配当に回すことで、あたかも事業が成功しているように見せかけます。

初期の投資家には実際に高い配当が支払われるため、その評判を聞いた知人も参加するというパターンで広がります。しかし、実際には事業で利益を生み出しておらず、新規資金の流入が止まると破綻します。

見分けるポイントは以下のようなものです。

  • 常識はずれの高利回りを約束する
  • 事業内容が不明確で説明が抽象的
  • 「元本保証」と「高利回り」を同時に謳っている
  • 知人を紹介すると特典がある
  • 急いで投資するよう促してくる

劇場型詐欺:複数の人物が役割を演じ、信用させる手口

劇場型詐欺は、複数の詐欺師がそれぞれ異なる役割を演じることで、被害者を信用させる手口です。例えば、あるセミナーで「投資の専門家」が有望な案件を紹介し、別の「成功者」がその投資で成功した体験談を語ります。さらに「弁護士」役の人物が契約の安全性を保証するなど、複数の角度から信頼性を演出します。

見分けるためのポイントは次のとおりです。

  • 複数の人物が同じ情報を異なる立場から繰り返し伝えてくる
  • 関係者が不自然なほど親切で、急いで契約を勧める
  • 他の人(家族や専門家など)に相談させない雰囲気がある
  • 会場の参加者に見えた人も実は詐欺グループの一員である可能性がある

未公開株詐欺:価値のない株を高額で売りつける手口

未公開株詐欺は、上場前の企業の株式を「将来必ず値上がりする」と説明して、実際には価値のない株を高額で売りつける手口です。上場予定や大企業による買収の話など、大きな利益を見込める説明をしますが、多くの場合、そのような予定はなく、株式も無価値です。

見分けるポイントとしては以下の通りです。

  • 突然の電話やメールでの勧誘
  • 「必ず上場する」「確実に値上がりする」などの断言
  • 上場予定日が具体的ではない
  • 会社情報が公開されておらず、本当に存在するか確認できない
  • 「今だけ」「あなただけ」など特別感を強調する言葉
  • 金融商品取引業者として登録されていない業者からの勧誘

仮想通貨詐欺:存在しない、または価値のない仮想通貨への投資を勧める手口

仮想通貨ブームに便乗した詐欺も増加しています。存在しない仮想通貨や価値のない独自コインへの投資を勧め、購入資金をだまし取る手口です。仮想通貨の複雑さや価格変動の激しさを利用して、詐欺であることを見破りにくくしています。

以下のような点に注意しましょう。

  • 仮想通貨の仕組みをわかりやすく説明できない
  • 取引所の実態が不明確
  • 出金や換金の方法が明確でない
  • 「AIによる自動売買」「市場予測システム」など科学的根拠が薄い説明
  • SNSやメッセージアプリなどで知り合った人からの勧誘

ロマンス詐欺:恋愛感情を利用して金銭を騙し取る手口

ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリなどで知り合った相手が恋愛感情を装い、親密な関係を築いた後に投資話を持ちかけてきます。ひとり親は特に狙われやすく、寂しさや将来への不安につけ込まれるケースが多いです。

詐欺師は最初から投資話を持ち出すのではなく、まず信頼関係を構築し、相手の価値観や弱みを知った上で、もっともらしい投資の機会を紹介してきます。

警戒すべきサインには下記のようなものがあります。

  • 実際に会ったことがないのに、急速に親密な関係になろうとする
  • プロフィール写真が不自然に魅力的で、モデルのような人物
  • 仕事の都合で会えない理由が頻繁にある
  • 関係が進展するとお金の話(投資や送金)が出てくる
  • 個人情報を詳しく聞いてくるが、自分の情報は具体的に話さない

AI(人工知能)投資詐欺:AIによる自動売買を謳い、実際には詐欺的な取引を行う手口

最近増えているのが、AIやアルゴリズムを利用した自動売買システムを謳う詐欺です。「AIが市場を分析して自動的に利益を出す」「プロの投資家も使用している最新技術」などと説明し、高額なシステム利用料を請求したり、投資金を騙し取ったりします。

見分けるポイントは以下の通りです。

  • AIのアルゴリズムについて具体的な説明がない
  • 過去の取引実績が検証できない
  • 「損失なし」「必ず利益が出る」といった非現実的な説明
  • 高額な初期費用や月額利用料を要求する
  • クーリングオフが適用されないと主張する

その他投資詐欺:副業詐欺、情報商材詐欺など

他にも、「スキマ時間で稼げる」「誰でも簡単に月収100万円」などと謳う副業詐欺や、価値のない投資ノウハウを高額で販売する情報商材詐欺も横行しています。特にひとり親は時間的制約があり副業に関心を持ちやすいため、こうした詐欺の標的になりやすいです。

これらの詐欺の共通点は次の通りです。

  • 「誰でも」「簡単に」「短時間で」といった非現実的な謳い文句を使う
  • 成功事例を過剰にアピールするが、失敗例には触れない
  • 実績を証明できる客観的なデータがない
  • ステップアップ商法(最初は安い商材を売り、その後高額商材へ誘導)を使う

最新投資詐欺の手口:SNS、AI、国際ロマンス詐欺の複合的な脅威

近年の投資詐欺は複数の手口を組み合わせ、より巧妙化しています。例えば、SNSで知り合った外国人が恋愛感情を装いながら、AIを活用した投資システムへの参加を持ちかけるなど、複合的な手法を用いています。

実際に、SNSで知り合った相手から「絶対に儲かる」と勧められた投資で100万円を失ったAさんのようなケースも報告されています。この事例では、初めは少額の投資で成功体験を与え、徐々に投資額を増やすよう促し、最終的に大金を騙し取られました。

また、AI技術を悪用したディープフェイク(合成映像)詐欺も出現しています。有名人が投資を推奨しているように見せかけた偽の動画を作成し、信頼性を演出する手法です。

【要注意】詐欺師が使う常套句:高利回り、絶対儲かる、今だけ限定

詐欺師は心理的な弱点につけ込むために、特定の言葉や表現を好んで使います。「元本保証」「リスクゼロ」「確実に儲かる」といった言葉は、投資の世界では現実的ではありません。すべての投資にはリスクが伴うのが基本です。

また、投資経験の少ない人を狙った場合、専門用語を多用して難しく説明し、理解できないことで判断力を鈍らせる手法も使われます。「今だけの特別オファー」「期間限定」などの言葉で焦らせ、冷静な判断ができないように仕向けてくる点にも注意が必要です。

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ひとり親が投資詐欺から身を守るための鉄壁の対策:情報収集と自己防衛の強化

ひとり親が投資詐欺から身を守るためには、正しい知識と予防策を持つことが重要です。以下に、具体的な対策を紹介します。

鉄則1:金融庁、消費者庁、国民生活センターの情報を定期的にチェック

公的機関は最新の詐欺手口や注意喚起情報を定期的に発信しています。これらの情報源を活用することで、新たな詐欺の傾向や対策方法を知ることができます。

金融庁のウェブサイトでは、無登録業者のリストや投資詐欺に関する警告を公開しています。消費者庁のTwitterアカウントや国民生活センターのメールマガジンは、最新の詐欺情報を知るのに役立ちます。

特に国民生活センターの「見守り新鮮情報」は、高齢者や一人暮らしの方への注意喚起情報を提供していますが、ひとり親にも参考になる内容が多いです。これらの公的情報源を、SNSやメールマガジンでフォローしておくと良いでしょう。

鉄則2:複数の信頼できる情報源をクロスチェック:一次情報源の重要性

投資に関する情報は必ず複数の信頼できる情報源で確認しましょう。匿名掲示板や出所不明のブログの情報だけを信じるのは危険です。

例えば、ある投資案件について調べる場合、以下のような情報源を組み合わせて確認するとよいでしょう。

  • 金融機関の公式サイト
  • 経済紙や専門誌の記事
  • 金融庁などの公的機関の情報
  • 実績のある独立系ファイナンシャルプランナーのアドバイス

情報を得る際は「この情報は誰が、どのような目的で発信しているのか」を常に意識することが重要です。利益相反がないか、情報発信者に隠れた意図がないかを考えましょう。

鉄則3:無料セミナーや勉強会でリテラシー向上:知識は最大の防御

投資や金融に関する基本的な知識を身につけることは、詐欺から身を守る最大の武器になります。地域の金融機関やNPOが開催する無料セミナーや勉強会に参加しましょう。

多くの地方自治体では、消費生活センターが金融リテラシー向上のための講座を開催しています。また、オンラインでも金融庁や日本証券業協会などが無料の学習コンテンツを提供しています。

特にひとり親向けの支援を行うNPOの中には、家計管理や資産形成についての勉強会を開催しているところもあります。同じ境遇の人たちと情報交換できる貴重な機会でもあるので、積極的に参加するとよいでしょう。

鉄則4:急な勧誘、高利回りの約束は警戒:冷静な判断を心がける

突然の電話やSNSでの勧誘、「今だけ」「特別に」といった言葉には警戒心を持ちましょう。特に「元本保証で高利回り」という非現実的な条件を提示されたときは要注意です。

投資の判断をするときは、次のような姿勢を心がけましょう。

  • その場での即決はしない
  • 少なくとも一晩考える時間を取る
  • 信頼できる人に相談する
  • 「これを逃すと損をする」という焦りの感情に流されない
  • 理解できない商品には投資しない

投資の判断は冷静な状態で行うことが重要です。興奮状態や不安な気持ちのときは、判断を保留しましょう。

鉄則5:家族、友人、専門家との情報共有:孤立しない環境作り

詐欺の被害者になりやすい人の特徴の一つが「孤立している」ことです。ひとり親は特に一人で多くの判断をしなければならない状況に置かれがちですが、重要な金融判断は必ず誰かに相談する習慣をつけましょう。

信頼できる家族や友人はもちろん、地域の金融機関の窓口担当者や、独立系のファイナンシャルプランナーなど、専門家のネットワークを持つことも大切です。

また、ひとり親同士のコミュニティに参加することで、似た立場の人たちと情報交換できる環境を作ることも有効です。SNSグループや地域の支援団体など、孤立を防ぐつながりを意識的に作りましょう。

【実践】SNS・メールのフィルタリング設定で不審な情報をシャットアウト

技術的な対策として、SNSやメールの設定を見直し、不審な情報が入ってこないようにフィルタリングすることも効果的です。

メールの迷惑メールフィルタを強めに設定したり、SNSでは知らない人からのメッセージを制限するプライバシー設定を活用しましょう。また、スマートフォンには詐欺サイトをブロックするセキュリティアプリを導入するのも良い方法です。

特に注意したいのは不審なURLのクリックです。メールやSNSで送られてきたリンクは、正規のものに見えても偽サイトに誘導される場合があります。URLをクリックする前に送信者が信頼できるか確認し、少しでも怪しいと感じたらクリックしないようにしましょう。

【確認】投資前に業者の金融庁登録状況、免許情報を確認:無登録業者との取引は厳禁

投資や金融商品を扱う正規の業者は、金融庁に登録されています。投資を検討する際は、必ず業者の登録状況を確認しましょう。

金融庁のウェブサイトには「免許・登録を受けている業者一覧」があり、ここで検索すれば正規の業者かどうか確認できます。また、「無登録で金融商品取引業を行う者」のリストも公開されているので、怪しい業者の名前が出てきたらこちらも確認するとよいでしょう。

業者が正規の登録を受けていることを確認するだけでも、詐欺被害を大きく減らすことができます。登録番号を聞いて、それが実在するものか確認すること、実際の所在地や電話番号が登録情報と一致するかチェックすることも重要です。

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もし投資詐欺に遭ってしまったら?泣き寝入りしないための初期対応:迅速な行動が鍵

万が一、投資詐欺の被害に遭ってしまった場合、迅速な対応が被害の拡大を防ぎ、回復の可能性を高めます。冷静に行動するための手順を確認しましょう。

【最重要】被害発覚直後にすべきこと:感情を抑え、冷静に状況を把握

詐欺被害に気づいたときは、まず深呼吸をして冷静になることが大切です。パニックになると適切な判断ができなくなります。以下の情報を整理しましょう。

  • 被害金額(投資金額、手数料など)
  • 相手の情報(会社名、担当者名、連絡先、住所など)
  • 契約内容と日付
  • 勧誘から契約までの経緯
  • 振込先口座情報

これらの情報をメモやデジタルファイルにまとめ、今後の相談や被害届の提出に備えます。感情的になりやすい状況ですが、できるだけ客観的な事実を整理することに集中しましょう。

【証拠保全の徹底】あらゆる証拠を保全・整理:デジタルデータから紙媒体まで

詐欺被害の回復には証拠が重要です。以下のような証拠をすべて保存しましょう。

  • 契約書やパンフレットなどの紙媒体
  • メールやSNSのメッセージのやり取り
  • LINEやチャットの会話履歴
  • 通話録音(可能であれば)
  • 振込明細や領収書
  • セミナーや説明会の資料

デジタルデータは削除されるリスクがあるため、スクリーンショット、PDFへの変換、印刷など、複数の方法でバックアップを取っておくことが重要です。 特にウェブサイトの内容は頻繁に変更される可能性があるため、日付入りでキャプチャしておきましょう。

【相談窓口への連絡】相談機関を使い分け、適切なアドバイスを

詐欺被害に遭ったら、以下の相談窓口に連絡しましょう。状況に応じて適切な窓口を選びます。

消費者ホットライン(188)
契約に関するトラブル全般について相談できます。地域の消費生活センターにつながり、専門の相談員がアドバイスしてくれます。

警察相談専用電話(#9110)
詐欺事件として被害届を出す前の相談ができます。被害届の出し方や必要な証拠などについてアドバイスを受けられます。

金融サービス利用者相談室(金融庁)
金融商品に関するトラブルについて相談できます。無登録業者の情報提供にも対応しています。

相談する際は、整理した証拠や情報を元に、事実を時系列に沿って説明するよう心がけましょう。感情的になりすぎず、客観的な事実を伝えることが重要です。

【弁護士への相談】法的手段を検討、泣き寝入りを防ぐ

被害額が大きい場合や、複雑な契約が絡む場合は、弁護士への相談も検討しましょう。弁護士は民事的な解決方法(お金を取り戻す方法)についてアドバイスをくれます。

弁護士相談の窓口としては以下の通りです。

  • 各地の弁護士会が実施している無料法律相談
  • 法テラス(日本司法支援センター)の無料法律相談
  • 消費者問題や詐欺事件に強い弁護士事務所

弁護士に相談する際は、費用面も確認しておくことが重要です。着手金や成功報酬の仕組み、見込まれる総費用について明確にしておきましょう。

詐欺事件に強い弁護士を選ぶポイントとしては、消費者問題の実績が豊富であること、わかりやすい説明を心がけてくれること、費用体系が明確であることなどが挙げられます。

【情報公開と共有】二次被害を防ぐために情報発信

自分と同じ被害に遭う人を減らすため、情報の公開や共有を検討しましょう。ただし、実名での情報公開は二次被害のリスクも伴うため、慎重に判断する必要があります。

安全に情報共有する方法としては次のようなものがあります。

  • 消費生活センターへの情報提供
  • 詐欺被害者の自助グループへの参加
  • 匿名での体験談共有(ブログやSNSなど)

情報公開する際は、個人を特定できる情報を出しすぎないよう注意し、事実に基づいた情報発信を心がけましょう。また、詐欺グループからの報復を避けるため、専門家のアドバイスを受けながら進めるのが賢明です。

【生活再建】精神的なケア、生活資金の確保

詐欺被害は経済的な損失だけでなく、精神的なダメージも大きいものです。特にひとり親の場合、子どもの将来のために貯めていたお金が失われたショックは計り知れません。

精神的なケアのためには下記を心がけましょう。

  • 信頼できる友人や家族に気持ちを打ち明ける
  • 必要に応じて、カウンセラーや精神科医に相談する
  • 同じ経験をした人との交流で孤独感を和らげる

また、生活資金が不足する場合は、以下のような支援制度の活用も検討しましょう。

  • ひとり親家庭向けの自治体独自の支援制度
  • 生活福祉資金貸付制度(社会福祉協議会)
  • 法テラスの民事法律扶助(弁護士費用の立て替え)
  • 状況によっては生活保護の申請

詐欺被害に遭ったことを自分の失敗と捉えすぎず、前向きに生活再建を目指していくことが大切です。

【注意】二次被害(情報商材詐欺、回収代行詐欺)に注意

詐欺被害に遭った人を狙う「二次被害」にも注意が必要です。特に多いのが「被害金回収をサポートする」と称する詐欺業者からの接触です。

「〇%の返金を保証します」「特別な手法で必ず取り戻せます」といった甘い言葉で近づき、調査費用などの名目でさらにお金を要求するケースが多発しています。

以下のような勧誘には注意しましょう。

  • 「被害者リストを入手した」と突然連絡してくる
  • 「秘密の手法」で確実に取り戻せると主張する
  • 前払いで調査費用や手数料を要求する
  • 弁護士や行政書士の資格を持っていない人が法的手続きを約束する

正規の被害回復手続きは、弁護士や消費生活センターなどの公的機関を通じて行うのが安全です。怪しい勧誘があった場合は、すぐに消費生活センターに相談しましょう。

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ひとり親向けの安全な資産形成術:未来への希望を繋ぐ賢い選択

詐欺に遭わないためには、正しい知識を身につけ、安全な方法で資産形成を行うことが重要です。ひとり親の方に特におすすめの安全な資産形成方法をご紹介します。

投資信託、NISA、iDeCo:制度を理解し、賢く活用

国が推奨する安全な資産形成手段として、投資信託、NISA(少額投資非課税制度)、iDeCo(個人型確定拠出年金)があります。これらは税制優遇があり、少額から始められるのが特徴です。

投資信託は、多くの投資家から集めた資金をプロが運用する仕組みで、少額から分散投資ができます。金融機関の窓口やネット証券で購入できます。

NISAは年間の投資枠内で得られた利益が非課税になる制度です。2024年からは「新NISA」として制度が拡充され、より長期の資産形成に適した仕組みになりました。

iDeCoは老後資金を自分で準備するための制度で、掛金が全額所得控除になるなど税制優遇が手厚いのが特徴です。ただし、原則60歳まで引き出せないという制約があります。

これらの制度はどれも長期的な視点で少しずつ資産を増やしていくためのものであり、短期間で大きな利益を得ることを目的としていません。正規の金融機関を通じて、リスクを理解した上で利用することが大切です。

ひとり親家庭を支援する公的制度:児童扶養手当、ひとり親家庭高等職業訓練促進給付金

資産形成の前提として、使える公的支援制度を最大限活用することも重要です。主なひとり親支援制度には以下のようなものがあります。

児童扶養手当
ひとり親家庭の生活の安定と自立を助け、子どもの心身の健やかな成長を図ることを目的とした手当です。所得制限がありますが、多くのひとり親家庭が対象となります。

ひとり親家庭高等職業訓練促進給付金
ひとり親が看護師や介護福祉士など、就職に有利な資格を取得するために養成機関で修業する場合に、生活費の負担軽減のための給付金が支給されます。

自立支援教育訓練給付金
ひとり親が指定された教育訓練講座を受講し修了した場合、受講料の60%(上限20万円)が支給されます。

これらの制度を活用して生活の基盤を固めることが、健全な資産形成の第一歩となります。お住まいの自治体の福祉課やひとり親支援窓口で、利用可能な制度について相談してみましょう。

家計管理、リスク管理:無理のない投資計画を立てる

安全な資産形成の基本は、しっかりとした家計管理とリスク管理です。特にひとり親家庭の場合、収入源が一つしかないことが多いため、より慎重な計画が必要です。

まず、家計簿アプリなどを活用して収支を把握し、「投資に回せる余裕資金」を明確にしましょう。生活費や教育費、緊急時の備えなど、必要な資金を確保した上で投資を考えることが重要です。

また、万が一の事態に備えて以下のようなリスク管理も行いましょう。

  • 生命保険や医療保険への加入
  • 3〜6ヶ月分の生活費を緊急用資金として確保
  • 子どもの教育費の計画的な積立

投資においては、「分散投資」の原則を守ることも重要です。一つの商品や一つの業者に資金を集中させず、複数の方法で資産を分散させておくことで、リスクを軽減できます。

【重要】信頼できる専門家:ファイナンシャルプランナー(FP)やIFAを活用

安全な資産形成を進めるためには、信頼できる専門家のアドバイスを得ることも有効です。ファイナンシャルプランナー(FP)やIFA(独立系金融アドバイザー)は、あなたの家計状況や将来の目標に合わせたアドバイスをしてくれます。

専門家を選ぶ際のポイントは次の通りです。

  • 特定の金融機関に属さない独立系のアドバイザーを選ぶ
  • 報酬体系が明確で、透明性があること
  • ひとり親家庭の相談実績があること
  • 相性が良く、質問に丁寧に答えてくれること

初回相談は無料のFPも多いので、複数のFPに相談して比較してみるのも良いでしょう。「日本FP協会」のウェブサイトでは、地域や専門分野から適切なFPを検索することができます。

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ひとり親家庭を支援する相談窓口一覧:頼れる味方を見つけよう

ひとり親家庭を支援する様々な相談窓口があります。困ったときは一人で抱え込まず、これらの窓口を積極的に活用しましょう。

消費生活センター:地域の身近な相談窓口

消費生活センターは、消費者トラブルについて相談できる身近な窓口です。投資詐欺や契約トラブルについての相談を無料で受け付けています。

消費生活センターでは、専門の相談員が対応し、必要に応じて業者との交渉や斡旋なども行ってくれます。全国の市区町村に設置されており、「消費者ホットライン(188)」に電話すると、最寄りの消費生活センターにつながります。

相談は電話でも来所でも可能で、平日の日中に開設していることが多いですが、一部の大きな消費生活センターでは休日や夜間の相談も受け付けています。

金融庁「金融サービス利用者相談室」:金融トラブル専門相談

金融庁の「金融サービス利用者相談室」は、金融商品やサービスに関するトラブルについての相談を受け付けています。投資詐欺の可能性がある場合や、無登録業者による勧誘を受けた場合などに相談できます。

電話(0570-016811)やウェブサイトのフォームから相談可能で、相談内容に応じて適切なアドバイスを受けられます。また、寄せられた情報は金融行政に活かされ、詐欺業者への対策強化にもつながります。

金融庁のウェブサイトでは、「免許・登録を受けている業者一覧」や「無登録で金融商品取引業を行う者」のリストなど、業者の確認に役立つ情報も提供しています。

警察のサイバー犯罪対策窓口(#9110など):ネット詐欺、悪質商法

ネット詐欺や悪質商法の被害に遭った場合は、警察のサイバー犯罪対策窓口に相談することができます。各都道府県警察本部に設置されており、「警察相談専用電話(#9110)」からアクセスできます。

また、「警察庁サイバー犯罪対策」のウェブサイトでは、最新のサイバー犯罪手口や対策方法が紹介されています。被害届の提出方法や必要な証拠についてもアドバイスを受けることができます。

特に詐欺の被害額が大きい場合や、組織的な詐欺グループが関与していると思われる場合は、積極的に警察に相談しましょう。

弁護士会の無料法律相談窓口:法的トラブルの相談

各地の弁護士会では、無料または低額で法律相談を受け付けています。投資詐欺による被害の法的解決方法や、契約の解除方法などについてアドバイスを受けることができます。

弁護士会の無料法律相談は予約制のことが多く、相談時間も30分程度と限られていますが、基本的な方向性を確認するのに役立ちます。より詳しい相談は、その後個別に弁護士に依頼することになります。

また、経済的に余裕がない方は、法テラス(日本司法支援センター)の無料法律相談や民事法律扶助制度(弁護士費用の立て替え)も利用できます。収入等の条件がありますが、ひとり親家庭であれば対象になる可能性が高いです。

地域の相談窓口:信用金庫、市民相談センター、NPO

地域によっては、以下のような相談窓口もあります。

信用金庫や地域金融機関
家計相談や資産形成についてのアドバイスを無料で行っている金融機関もあります。営業目的ではなく、地域貢献の一環として相談に乗ってくれることもあるので、利用してみましょう。

市区町村の市民相談センター
多くの自治体では、様々な分野の専門家による相談会を定期的に開催しています。法律相談、税務相談、住宅相談など、テーマ別に専門家に無料で相談できます。

ひとり親支援NPO
ひとり親家庭を支援するNPOでは、生活全般の相談から、就労支援、法律相談まで、様々なサポートを行っています。同じ立場の人とつながれる交流会なども開催されているので、孤立防止にも役立ちます。

これらの地域資源を積極的に活用することで、様々な角度からサポートを受けることができます。

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まとめ|賢い知識、強固な対策、頼れる相談先で子供の未来を守り抜こう!

この記事では、ひとり親を狙う投資詐欺の実態と対策について解説しました。詐欺の手口を知り、予防策を講じることで、大切な資産を守り、お子さんの未来を守ることができます。

  • ひとり親は経済的・時間的な制約から詐欺の標的になりやすいため、特に警戒が必要
  • 投資詐欺には様々な種類があり、手口も巧妙化しているので最新情報を常にチェック
  • 公的機関の情報を参考に、複数の信頼できる情報源で確認する習慣をつける
  • 冷静な判断を心がけ、「高利回り」「必ず儲かる」などの甘い言葉に惑わされない
  • 被害に遭ったときは証拠を保全し、消費生活センターや警察など適切な窓口に相談
  • 安全な資産形成にはNISAやiDeCoなど国が推奨する制度を活用し、無理のない計画を立てる

ひとり親だからこそ、子どもの未来を守るための知識武装が重要です。この記事の情報を参考に、詐欺から身を守り、安心して将来に向けた資産形成を進めていきましょう。困ったときは一人で抱え込まず、紹介した相談窓口に相談することをおすすめします。


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この記事を書いたのは

ペアチルライターチーム

ひとり親限定のトークアプリ「ペアチル」ライターチームです。家計・仕事・子育て・家事など、ひとり親の方の生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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