コラム
2024.11.01
未婚シングルマザーはかわいそう?知っておくべき子どもの認知の必要性と待遇・種類について解説
未婚のシングルマザーの可能性を感じて、一人で悲観的になっていませんか。シングルマザーは思ったより楽しいものです。私、東城ゆずはつくづくそう思っています。
未婚のシングルマザーの友人もたくさんいて、それぞれ幸せの道を選んでいるからです。
未婚が特別なものなのかと聞かれたら、今は選択的一人を選んで、シングルマザーを選ぶ女性が日本でも増えているというではありませんか。
結婚した間に生まれた私の子どもでも、ひとりで私は育てています。
これからのこと、シングルマザーの可能性を本記事で一緒に探っていきましょう。
目次
未婚のシングルマザー、幸せになれる?
未婚のシングルマザーになることで子どもを不自由させないか、あるいは子どもに寂しい思いをさせないか心配ですよね。シングルマザーが未婚で出産することは不幸なのでしょうか。本章で深掘りしていきましょう。
結論、幸せになれます
先に断っておくと私は先に結婚をして子どもを産みました。「旦那さんがいるだけいいでしょ」と未婚の女性に言われたこともあります。それには素直に「そうですね」とお答えしました。だって未婚で産む苦労とか、寂しさとかは正直わからないです。たぶん「わかる!」と話しても嘘になる気がします。
でも私の友人には未婚で産んだシングルマザーもたくさんいます。プロスケーターの安藤美姫さんも、選択的シングルマザーを貫いている方であり、でんぱ組の有名な最上もがさんもシングルマザーで、未婚です。
よく「離婚に子どもは関係ないよ!」と私は励まされます。本当にその通りだと思っています。ということを前提でよく聞いてください。
子どもは誰かから一人でもいいから、きちんとした愛情をもらえれば順当に育ちます。社会ステイタスが一般的に他国より重視される日本ではありますが、本当に夫婦そろっていても全員の子どもが幸せでしょうか? そう問いかけると少々意地が悪い気もします。でもニュースで報道されるのは、連日そのようなお話しばかりです。
私は子どものこと、子育て論については子どもが私にフィードバックしてくれたら、それでいいと思っています。何より、11歳になった長男を見て思うことは「子どもの栄養は親の笑顔なのでは?」ということです。
子育てをしていると笑えないこともあります。それでも、いかに笑顔を増やすのかが大切な観点です。
大丈夫です。未婚でも子どもはきっと大きく育ちますよ。
案ずるより産むが易しという言葉があります
日本の良いことわざの一つに「案ずるより産むが易し」という言葉があります。私が結婚したのは18歳の時。同い年の子は、大学に夢や期待をふくらませているときです。
その時に私は「案ずるより産むが易し」ということわざに出会いました。
まだ私が若い頃、このことわざに何度助けられたか分かりません。これは要約すると「物事の実際は事前に心配していたほど難しくはない」という意味になります。
妊婦さんというものは私みたいに結婚していても、センシティブになります。女性ホルモンの変動、自分が親になることの怖さ、命を預ける重大さというものです。
しかし19歳で出産した私は2回の離婚を経て今30歳になります。今年長男は11歳を迎えました。
すべての人に当てはまるとは限らないのかもしれませんが、少なくとも「大丈夫なんだろうか」「私一人で子育てはできるんだろうか」と今のあなたが思っているんだとしたら。それはすでに大きな愛です。きちんとお母さんをやっているのではないでしょうか。
「大丈夫なんだろうか?」と言う思いで走ってきた今30歳の私は「大丈夫だったよ」という見解を示すことができます。
結婚している夫婦下に生まれてても無理なことはある
そもそも日本でさえ約束された未来はありません。サラリーマンでも事業買収で年収が下がることは多いに考えられるほか、高年収を約束された医師でさえも裁判によってはその免許が剥奪される可能性もあります。
未婚でシングルマザーだからって不幸になるとは限らないのです。
夫婦のもとで望まれて、待望の子どもを授かっても離婚している友人は私の知る限りではたくさんいます。
未婚だからって「子どもが不幸になる」と考えるのは早計です。少なからずとも、それは未婚が故の出来事ではない気がします。
養育費をもらえなかったり、後述する認知がうまくいかない場合もあるでしょう。でも良く考えて欲しいのは、トライアンドエラーをする上で「なぜエラーになったか」が重要です。
私の場合、誰かから見たら子どもが小さい時に2回も離婚していることはエラーだと思います。では、そのエラーをどう補ったのでしょうか。
私は30歳であり、11歳の長男を抱えていながら「ゆずさんの息子さん不幸そう」「離婚をしたあなたが悪い」と言われたことがありません。それどころか「幸せそう」と言われます。
未婚でシングルマザーだから「不幸になる!」という先入観を持ってしまうのも分かります。不安なのもわかります。それでも私は伝えたい。「その考えを捨てよう」って。
多様性が認められる世の中
今の世の中は多様性が認められています。昔だと25歳の女の人はクリスマスケーキと言われていました。26歳になると、クリスマスケーキの売れ残りみたいに、結婚市場では「成婚しづらい」と言われてた時代があったようです。
いま、26歳で結婚していないことが特段変でしょうか?
私はそうは思いません。多くの人が日本では結婚を意識するのは子どもを授かりたいかどうかの判断軸なのだそうです。
そもそも子どもを持つのも、あるいは子どもをもたないのも、その方の自由です。産むのはその女性の判断ですよね。
そもそも結婚をしなくても同棲でいいとか、結婚は懲り懲りだから事実婚でいいとか、そのよな価値観も認められる世の中です。「私は未婚で産んだ。だからそれでいい」と言い退けてしまえば、否定する方がおかしい話になります。
女性の権利が確立されているので大丈夫
子どもを育てていく上でネックになるのが経済的なことなのではないでしょうか。しかし今は結婚していても、高齢であっても健康であれば働いて良い世の中です。そのジェンダーのギャップを埋めようと、多くの企業が熱心に取り組んでいます。
たとえば障がい者の方で歩くのも困難だったとします。その方のために道端の段差をなくすとどうでしょうか。実は子連れにも独身の若い人にもありがたい話ですよね。
社会的にハンデがあったり特別なご事情を持つ方に合わせることは社会全体が良くなります。これを福祉の世界では「ノーマライゼーション」といいます。
「未婚だからって同情されたくない」とか、そういうのを考えなくていいんです。もちろん「未婚のシングルマザーだから!」って強気に出る必要もないです。
未婚のシングルマザーは特別な存在ではありません。社会の一員です。孤独を感じる必要はないんですよ。
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認知とは?認知した方がいいの?認知で得られるメリット3つ
認知とは、婚姻関係にない男女の間に生まれた子どもを、父親が法的に自分の子どもであると認めることです。
では認知した方が良いのでしょうか。認知で得られるメリットをふまえて考えていきましょう。
認知で戸籍に記載される
子どもの戸籍に父親の名前が記載され、法的な親子関係が明確になります。
身分事項欄に以下の情報が記載されます。
- 認知日
- 認知者の氏名
- 認知者の戸籍
しかし認知しても、子どもは自動的に父親の戸籍に入るわけではありません。また父親が戸籍を転籍したり改製した場合、新しい戸籍には認知の事実が記載されません。
ところが次のような事実上の魅力が存在します。
養育費の請求が可能
未婚の場合でも、子どもの父親が認知をすれば養育費の請求が可能になります。認知とは、婚姻関係にない男女の間に生まれた子どもを、いわば父親が法的に自分の子どもであると認めることです。認知によって、法律上の父子関係が成立します。
そこで養育費の請求が可能になります。つまり、認知がなければ、原則として養育費を請求することはできません。
相続権を子どもが得られる
父親が子どもを認知すると、その子どもは法律上の親子関係が成立し、相続権を得ることができます。認知は子どもの出生時に遡って効力を得ることができます。
認知された非嫡出子(婚姻関係にない男女の間に生まれた子)は、嫡出子(婚姻関係にある夫婦の子)と同等の相続権を持ちます。以前は相続分に差がありましたが、現在は同じです。
親権者を父親として定められる
認知により、父親と子どもの間に法律上の親子関係が成立します。しかし、認知だけでは自動的に父親が親権者になるわけではありません。
たとえば婚姻関係にない男女の間に生まれた子(非嫡出子)の親権は、原則として母親が単独で持ちます。
父母が協議して父親を親権者と定めることができます。
家庭裁判所の審判
父母の協議が調わない場合、家庭裁判所に親権者指定の審判を申し立てることができます。
裁判所は、子どもの福祉を最優先に考慮し、以下の要素を総合的に判断して親権者を決定します。
子どもの年齢
- 親の状況(家庭環境、居住条件、職業等)
- 子どもの意思(子どもに意思能力がある場合)
母親死亡の場合
母親が死亡した場合、父親が認知していれば、家庭裁判所に親権者の指定を申し立てることができます。
子どもに胸を張って父親と話せる
未婚のシングルマザーは子どもの父親といつも暮らしているわけではありません。あるいは子どもがある一定の年齢に達するまで隠すことを選ぶシングルマザーもいるでしょう。
子どもによっては、カミングアウトをしても信じられない子がいるのも無理はないです。戸籍謄本を取り寄せる機会は人生でそう多くはないし親の言うことを信じる子が多数です。
しかし自分のルーツを知りたいと感じたら。そのときに戸籍謄本を取り寄せて父親の名前を知ることで安心できる要素もあるでしょう。
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認知によるデメリット2つ
認知のよるデメリットについて紹介しましょう。
手続きと費用が大変である
人生ではそう多くない機会ですから、手続きがややこしいと感じる場合が多くあるでしょう。特に後述する強制認知の場合は手続きが煩雑で費用もかかる可能性があります。しかし、子どもの将来のためには重要な手続きであり、専門家のサポートを受けながら進めることが望ましいでしょう。
疎遠なのに介護を求められた時に困る
長年疎遠だった父親との関係を急に構築しなければならない心理的ストレスや、過去の確執や葛藤が蘇る可能性も考慮しなくていけません。「未婚のままシングルマザーになったんだから」という背景だからこそ、父親に対する愛情や執着が子どもにはありません。
しかし法定的には介護の際に面倒を見るうちの一人になります。その際に子どもがどのように思うかも考慮するのが得策です。
近頃は老人介護施設などもあるので、相続などの優遇と照らし合わせて最前の選択を選べるとよいですね。
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認知の種類とは?
つづいて認知の種類について理解していきましょう。
任意認知
任意認知とは、父親が自発的に非嫡出子(婚姻関係にない男女の間に生まれた子)を自分の子として認める法的手続きです。
方法
- 父親が市区町村役場に認知届を提出する
- 遺言による認知も可能
時期
- 胎児の段階から可能(ただし母親の承諾が必要)
- 子どもの出生後いつでも可能
- 子どもが成人している場合は子の承諾が必要
メリット
- 子どもが父親に対して養育費を請求できるようになる
- 法律上の父子関係が成立する
- 効力は子どもの出生時まで遡る
- 子どもに父親の相続権が発生する
- 子どもの戸籍に父親の名前が記載される
注意点
- 一度認知すると原則として取り消すことはできない
- 血縁関係がない場合、後に認知無効を主張できる可能性がある
必要書類
- 認知届
- 父親の印鑑
- 父親の身分証明書
- 父親と子どもの戸籍謄本(本籍地以外で届出する場合)
強制認知
強制認知とは、父親が任意に子どもを認知しない場合に、裁判所の手続きを通じて強制的に認知させる制度です。
目的
- 父親の意思に関わらず、法律上の父子関係を成立させる
- 子どもの福祉を守り、養育費請求権や相続権を確保する
手続きの流れ
- 認知調停の申立て (調停前置主義)
- 調停不成立の場合、認知の訴えを提起
必要な証拠
- DNA鑑定結果
- 交際の事実や妊娠・出産時の状況を示す証拠
- 父親らしい行動の証拠など
メリット
- 養育費を請求できるようになる
- 子どもに相続権が発生する
- 戸籍に父親の名前が記載される
デメリット
- 手続きに時間と費用がかかる
- 父親との関係が悪化する可能性がある
注意点
- 父親の死後3年以内なら死後認知の訴えも可能
- 認知が認められると、子どもの出生時まで遡って効力が生じる
死後認知
死後認知とは、父親が死亡した後に、非嫡出子(婚姻関係にない男女の間に生まれた子)が法的に父子関係を認めてもらう手続きです。親子関係があることを認められるほか、相続権の取得に役立ちます。
目的
- 法律上の父子関係を確立し、相続権などの法的権利を得る
手続き
- 父親の死亡から3年以内に家庭裁判所に訴えを起こす
- 被告は検察官となる
申立人
- 非嫡出子本人
- 非嫡出子の直系卑属(子や孫)
- 上記の法定代理人
立証方法
- DNA鑑定(父親の近親者の協力が必要)
- 父親と母親の関係性を示す証拠(写真、手紙、証言など)
遺産分割への影響
- 遺産分割前なら、新たに相続人として参加できる
- 遺産分割後なら、他の相続人に対して相続分相当額の支払いを請求できる
注意点
- 3年の期限を過ぎると原則として訴えを起こせない
- 立証が難しい場合がある
死後認知は、非嫡出子の権利を保護するための重要な制度ですが、手続きや立証が複雑なため、専門家のサポートを受けることが推奨されます。
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未婚のシングルマザーが覚えておくべき養育費
未婚のシングルマザーが覚えていると有利になる養育費についても紹介しましょう。
養育費の相場って?
養育費の金額は、父母の収入や子どもの年齢・人数などを考慮して決められます。裁判所が公表している「養育費算定表」が参考にされることが多いです。
詳しい内容は下記記事を参考にしてみてください。
【保存版】養育費相場完全ガイド!年収別・子ども数別の具体例付き。養育費と子どもの将来設計についても考察
養育費を公正証書に残そう
法的拘束力が強く、支払い義務者に心理的プレッシャーをかけられます。また支払いが滞った場合、裁判なしで強制執行が可能になるのも魅力です。
また作成した公正証書は、公証役場で20年間保管されるため、紛失や改ざんのリスクが低くなります。
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まとめ
認知により法律上の父子関係が成立すれば、父親に対して養育費を請求できるようになります。これは子どもの生活を支えるために必要な権利です。
一方私の知り合いでは認知をもらえずに育てたシングルマザーもいます。認知を取れなくても、11歳(長男と同じ)現在、その子はすくすく育ち、幸せそうです。その未婚のママも現在は理解ある男性と再婚され幸せそうに暮らしています。
しかしそんな未来は遠い!と感じてしまう日もありますよね。
そんなときにぜひペアチルを。ペアチルは、ひとり親家庭が抱える様々な課題に対応し、同じ境遇の人々をつなぐことで支援を行うプラットフォームです。ぜひ未婚のシングルマザーで辛い思いや孤独な思いをしたら使ってみてくださいね。
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