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コラム

2024.06.23

ひとり親家庭の光熱費負節約ガイド:母子家庭で育った私も母とチーム戦のごとく節約しまくっていました!

こんにちは。ひとり親の方限定のトークアプリ「ペアチル」のライターチームです。

ひとり親家庭の皆さん、毎月の光熱費の支払いに頭を悩ませていませんか?

今回は、ひとり親家庭が利用できる光熱費支援制度や、効果的な節約方法について詳しく解説します。専門家の知見を交えながら、家計の負担を軽くする方法を一緒に探っていきましょう。

1,000名以上の全国のひとり親が使う、似た境遇のひとり親と繋がれるトークアプリ「ペアチル」とは?>>

ひとり親家庭の光熱費実態と経済的課題

まずは簡単にひとり親家庭の光熱費実態と経済的にどのような課題があるかを解説していきます。

ひとり親家庭の平均光熱費と一般家庭との比較

ひとり親家庭の光熱費は、一般家庭と比べてどのくらい違うのでしょうか。

厚生労働省の「全国ひとり親世帯等調査」によると、ひとり親家庭の平均月収は一般家庭の約半分程度であるにもかかわらず、光熱費の負担割合は高くなっています。

具体的な数字を見てみいきましょう。

収入に対する光熱費の割合

まずはひとり親家庭と一般家庭の収入に対する光熱費の割合はどれくらいでしょうか?

各調査結果から以下の割合だと想定されます。

ひとり親家庭*1:

  • 平均月収:約22万円
  • 平均月間光熱費:約1.5万円
  • 光熱費の収入に対する割合:約6.8%

一般家庭*2:

  • 平均月収:約55万円
  • 平均月間光熱費:約2万円
  • 光熱費の収入に対する割合:約3.6%

このデータから、ひとり親家庭は一般家庭の約2倍の割合で収入を光熱費に充てていることがわかります。

光熱費の内訳

次は光熱費の内訳の違いについて見ていきます。

ひとり親家庭の光熱費内訳(推定)*3:

  • 電気代:約8,000円
  • ガス代:約5,000円
  • 水道代:約2,000円

一般家庭の光熱費内訳(推定)*3:

  • 電気代:約10,000円
  • ガス代:約7,000円
  • 水道代:約3,000円

私も母子家庭で暮らしましたが、光熱費を節約する癖が身につきました笑

私の家庭のように、ひとり親家庭の多くは、節約のため使用量を抑えている可能性が高いですが、それでも収入に対する光熱費の負担は大きくなっています。

季節変動による光熱費への影響

ひとり親家庭は、夏季や冬季の光熱費の上昇に特に家計への影響を受けやすいです。

  • 夏季(7-8月)のひとり親家庭の平均光熱費:約1.8万円(通常月の約20%増)
  • 冬季(12-1月)のひとり親家庭の平均光熱費:約2万円(通常月の約33%増)

これに対し、一般家庭の季節変動は比較的小さいです。

また、地域差も出ています*4。

  • 都市部のひとり親家庭の平均光熱費:約1.6万円
  • 地方のひとり親家庭の平均光熱費:約1.4万円

都市部は物価が高いため、光熱費も若干高くなる傾向があります。

子どもの年齢による光熱費への影響

子どもの年齢によってもひとり親家庭の平均光熱費が異なります。

  • 未就学児がいるひとり親家庭の平均光熱費:約1.7万円
  • 小学生以上の子どものいるひとり親家庭の平均光熱費:約1.4万円

小さな子どもがいる場合、入浴や洗濯の頻度が増えるため、光熱費が高くなる傾向があります。

これらの詳細なデータから、ひとり親家庭が直面している光熱費の負担の大きさがより明確になります。

収入が少ないにもかかわらず、必要最低限の光熱費は削減できない部分も多く、家計を圧迫している状況が浮き彫りになっています。

光熱費削減のための具体的な節約術とエコ対策

「塵も積もれば山となる」です!コツコツ光熱費や水道費を節約するための方法や省エネ家電についてご紹介します。

省エネ家電の選び方と活用法

まずは、省エネラベル(小売事業者表示制度)について説明します。

省エネラベルは、統一省エネラベルと呼ばれ、5段階の星マークで省エネ性能を表示しています。

  • 5つ星:極めて優れている
  • 4つ星:優れている
  • 3つ星:やや優れている
  • 2つ星:標準的
  • 1つ星:やや劣る

省エネラベル該当家電は以下です*5。

  • 照明器具
  • 電気冷蔵庫
  • 電気冷凍庫
  • 電気便座
  • テレビ
  • 電気温水器
  • ガス・石油・温水機器
  • エアコン
省エネ性能カタログ

資源エネルギー庁は「省エネ性能カタログ」を発行しています。以下のサイトから各年のカタログを見ることができますので、ぜひ一度ご確認ください。

https://seihinjyoho.go.jp/catalog

さらにメーカー・ブランド、製品、機種名などごとに各家電の省エネ性能を確認することもできます!これすごいです。

2024年6月1日 省エネ性能カタログ電子版 アーカイブ

以下のサイトから確認できます。CSVをダウンロードできますので、Excel等を活用されている方は簡単に最適な家電を選べそうです。

https://seihinjyoho.go.jp/catalog

一応、400L級の冷蔵庫を取りあげて、省エネラベルを比較すると以下のような差が生まれます。

  • 5つ星モデル:年間消費電力量約250kWh
  • 2つ星モデル:年間消費電力量約400kWh

電力料金を27円/kWhとすると、年間約4,050円の差が出ます*6。

冷蔵庫は必需品だと思いますので、選び方のコツも合わせて紹介しますね。

冷蔵庫のサイズ選びは、食品の無駄を減らし、電気代を節約する上で重要です。一般社団法人日本電機工業会(JEMA)の推奨する容量計算式は以下の通りです*7。

必要容量 = (70L × 家族人数) + 120〜170L(常備品) + 100L(予備スペース)

2人家族の場合、(70L × 2) + 120~170L + 100L = 360L となります。もちろん親子の食べる量によっても異なるため、参考目安にしてください。

日常生活での節電・節水テクニック

日常生活での節電・節水テクニックも紹介していきます。

冷蔵庫の節電テクニック

以下のことに気を付けることで、冷蔵庫の電気代を節約することができます。

  • 壁からの距離:一般的に背面7cm以上、側面2cm以上のスペースが必要
  • 詰め込み具合:庫内容積の70%程度の食品量が理想的
  • 温度設定:夏は「中」、冬は「弱」に設定することで、年間約1,400円の節約が可能

環境省が推進している「デコ活」も多様な節約方法が記載されていますので、お時間ある時に覗いてみてくださいね!

https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu

エアコンの節電テクニック

エアコンの節電テクニックは以下のようなものがあります。

  • フィルターを月1回清掃する(電気代10%程度の節約)
  • 設定温度は夏28℃、冬20℃を目安に
  • 扇風機と併用して効率アップ
  • カーテンやブラインドで直射日光を遮る

照明の節電テクニック

照明の節電テクニックは以下のようなものがあります。

  • LED電球に交換する(年間約1,000円/個の節約)
  • 使わない部屋の電気はこまめに消す
  • 自然光を活用する(カーテンの開閉を工夫)

洗濯機の節水・節電テクニック

洗濯機の節電テクニックは以下のようなものがあります。

  • まとめ洗いをする(水の使用量を約20%削減)
  • 洗剤は適量を守る(すすぎの回数を減らせる)
  • 可能な限り自然乾燥を活用する

シャワー・お風呂の節水テクニック

シャワー・お風呂の節電テクニックは以下のようなものがあります。

  • シャワーは1分短縮(年間約3,000円の節約)
  • 節水シャワーヘッドに交換(最大50%の節水効果)
  • 浴槽の残り湯を洗濯や掃除に再利用する

キッチンでの節水・節電テクニック

キッチンの節電テクニックは以下のようなものがあります。

  • 食器洗いは溜め洗いを心がける(約20-30%の節水)
  • 野菜の下洗いにはザルを使用する
  • 電気ケトルを使用し、必要な分だけお湯を沸かす

その他の節電・節水テクニック

その他には以下のようなテクニックがあります。

  • 待機電力の削減(使わない機器はコンセントから抜く)
  • トイレの2度流しを避ける
  • 歯磨き中は蛇口を閉める

子どもと一緒に取り組む節約・エコ活動!どうせなら楽しく節約だー!

え〜私の母も「節約がんばるぞー!!」とよく私に言ってました笑

どうせ節約するなら、子どもと少しは楽しくできるとなお良いですよね(^ ^)

教育の観点もいれつつ、お子さんの年齢別に参考案をご紹介していきます。

幼児向け(3-6歳)

・エコ絵本の読み聞かせ

「もったいないばあさん」シリーズなど、エコをテーマにした絵本を読み聞かせます。

読んだ後に、家庭でできるエコ活動について話し合います。

・電気消し忘れチェックゲーム

子どもを「エコ警察官」に任命し、使っていない電気を見つけたら報告してもらいます。

見つけた数に応じてシールやポイントを与え、達成感を味わってもらいます。

・水の大切さを学ぶ実験

ペットボトルに穴を開け、水を流す実験をします。

歯磨き中に水を流しっぱなしにすると、どれだけの水が無駄になるか体感してもらいます。

小学生向け(7-12歳)

・エコ家計簿づくり

毎月の電気・水道・ガスの使用量を記録する家計簿を作ります。

前月や前年同月と比較し、節約できた金額を家族の楽しみに使うことを提案します。

・リサイクルクラフト

牛乳パックや空き箱を使って、小物入れや貯金箱を作ります。

作ったものを実際に使うことで、リサイクルの意義を実感してもらいます。

・節電・節水コンテスト

家族内で節電・節水コンテストを開催します。

一週間の取り組みを記録し、最も頑張った人を表彰します。

中高生向け(13-18歳)

・家庭のエネルギー診断

インターネットで公開されているエネルギー診断ツールを使い、家庭のエネルギー使用状況を分析します。結果を基に、具体的な改善策を考え、実行します。

・エコ商品の比較研究

スーパーやネットショップで、エコ商品と通常商品の価格や性能を比較研究します。

長期的な視点で、どちらがお得か、環境にやさしいかを考察します。

・地域のエコ活動への参加

地域の清掃活動やリサイクル活動に親子で参加します。活動を通じて得た知識や経験を、家庭での実践に活かします。

子どもと一緒に楽しく節約・エコ活動するポイント

子どもと一緒に楽しく節約・エコ活動するポイントをご紹介します。

・楽しみながら学ぶ

ゲーム感覚で取り組むことで、子どもの興味を持続させます。

・成果を可視化する

カレンダーやグラフを使って、節約・エコ活動の成果を見える化します。

・褒める・認める

小さな努力でも必ず褒め、子どもの自信につなげます。

・家族で目標を立てる

月ごとや季節ごとに、家族で節約・エコの目標を立てます。

・節約できた分で特別な体験を

節約できた金額の一部を、家族での外食や映画鑑賞など、特別な体験に使います。

・継続的な取り組みに

一時的なイベントではなく、日常生活の一部として継続的に取り組みます。

これらの活動を通じて、子どもたちは環境意識を高めるだけでなく、家計管理の基礎や社会貢献の大切さも学ぶことができます。また、親子で協力して目標に向かって取り組むことで、絆を深める良い機会にもなります。

私も母と節約合戦の日々で、何となく「節約はチーム戦だ!!」という感覚で生活していました笑

ひとり親の皆さまにとって、時間やエネルギーの制約がある中での新たな取り組みは大変かもしれません。

しかし、これらの活動は長期的に見れば、家計の節約だけでなく、子どもの成長や家族の絆を強める素晴らしい投資になります。無理のない範囲で、楽しみながら取り組んでいただければと思います。

ひとり親家庭向け光熱費支援制度と申請方法

光熱費や水道火などの支援制度があります。適切に活用していきましょう。

以下でいくつか事例を見ていきます。

すでに終了している制度もありますが、「水道光熱費の援助があるものなんだ!じゃ、定期的に役所に確認したり、制度があれば役所に提案してもらえるように担当者に言っておこう!」という考えを持っていただきたく、ご紹介しています。

国の光熱費補助制度と利用条件

国による主な光熱費補助制度として、「電気・ガス価格激変緩和対策事業」があります。

利用条件:

  • 特別な申請は不要
  • 契約している電気・ガス会社が対象事業者であること
  • 家庭向けには電気料金1kWhあたり7円、ガス料金1m³あたり30円の補助

しかし、この制度は2024年5月で終了してしまいました。

そのため、上述した節約方法を実践する、お住まいの自治体の制度を活用して光熱費以外の生活費を補助してもらうといった対策が必要です。

自治体の支援プログラムと申請手続き

多くの自治体では、ひとり親家庭向けの支援プログラムを実施しています。

例えば以下のような制度があります。

・ひとり親家庭等医療費助成制度:医療費の一部を助成

対象: 児童を扶養しているひとり親家庭の母または父

・母子父子寡婦福祉資金貸付金制度:生活費や学費などの貸付

低利または無利子で利用可能

・住宅支援:公営住宅の優先入居

家賃補助制度

申請手続き:

  • 居住地の自治体のホームページや窓口で制度を確認
  • 必要書類(所得証明書、戸籍謄本など)を準備
  • 申請書に記入し、必要書類と共に提出
  • 審査後、結果通知を受け取る

他にも多様な支援制度があるため、必ず使いましょう!!

役所の窓口に電話するか、何とかご都合つけられた際に窓口に行って根掘り葉掘り自分が使える制度を聞き出してください。

ただ、窓口の担当者によっては制度のことをあまり理解していない方もいます。。。本来そんなことが起きちゃいけないですがね。。。3年程度ごとに課が入れ替わるので仕方ないといえばそうかもですが、ひとり親家庭の親子の命に関わりますからね。。。

なので、以下の記事も参考にして、制度の名前を箇条書きにして、「この制度の中で私が使えるのはどれ??」と聞くのも一つです!

また、少し家計にゆとりがあるひとり親の方は、長期的には太陽光発電や省エネ家電の導入など、根本的な対策も検討するとよいでしょう。例えば、環境省の「再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業」などの補助金制度を活用することで、初期費用を抑えつつ長期的な光熱費削減を図ることができる可能性があります。

NPO等の民間団体による生活費援助の活用法

NPOなどの民間団体が水道費などの生活費の援助を行っていることもあります。このあたりは地域差もありますので、ぜひ「ペアチル」で他のひとり親の方にも聞いてみましょう。

全国母子寡婦福祉団体協議会は自治体から委託され、ひとり親家庭の支援を行っております。公共料金等の割引の手続きも全国母子寡婦福祉団体協議会が窓口になっていることもあります。

以下のページから各エリアの全国母子寡婦福祉団体協議会を調べられるため、確認しておいてください。

https://www.zenbo.org/network

住宅支援を通じた光熱費負担軽減策

実は家選びの時から光熱費の負担を減らす勝負が始まっています。以下の情報を参考に、引っ越しする際は家を選んでみてください。また引っ越ししないにしても、リフォームで節約に繋がる方法もあります。

ぜひ参考にしてください。まずは公営住宅についてです。

ひとり親向け公営住宅と光熱費の関係

公営住宅は、ひとり親家庭にとって家賃面で大きなメリットがありますが、光熱費の面でも有利な点があります。

・優先入居制度の活用:

多くの自治体では、ひとり親家庭に対して公営住宅の優先入居制度を設けています。例えば、東京都では「ひとり親世帯向け募集」を実施しており、一般の募集とは別枠で応募できます。

・省エネ設計の新築公営住宅:

近年建設される公営住宅は、省エネ設計が取り入れられていることが多く、光熱費の削減につながります。例えば、高断熱・高気密設計や、LED照明の採用などが一般的です。

・家賃補助制度の活用:

一部の自治体では、ひとり親家庭向けの家賃補助制度を設けています。例えば、東京都武蔵野市では「ひとり親家庭等住宅費助成制度」があり、月額1万円(家賃の1/3の金額)の助成を受けられます。この助成金を光熱費に充てることで、家計の負担を軽減できます。

お住まいの自治体の公営住宅制度や家賃補助制度を確認してみてください。光熱費の負担軽減につながる可能性があります。

住宅改修補助金を活用した省エネリフォーム

既存の住宅に住んでいる方も、省エネリフォームを行うことで光熱費を大幅に削減できます。国や自治体が提供する補助金を活用すれば、初期費用の負担も軽減できます。

・住宅省エネ2024キャンペーン:

国土交通省、経済産業省、環境省が連携して実施している「住宅省エネ2024キャンペーン」では、断熱リフォームや高効率給湯器の設置に対して補助金が出ます。例えば、高性能の断熱窓に交換する場合、最大200万円の補助を受けられます。

・自治体独自の補助金制度:

多くの自治体が独自の省エネリフォーム補助金制度を設けています。例えば、愛知県豊田市では「住宅省エネ改修補助制度」があり、ZEH基準を満たす改修を行った場合に補助金が出ます。

・省エネ診断の活用:

東京都では「既存住宅省エネ改修促進事業」として、省エネ診断や省エネ設計に係る費用の一部を補助しています。専門家のアドバイスを受けることで、効果的な省エネリフォームが可能になります。

これらの補助金を活用することで、初期費用を抑えつつ光熱費の大幅な削減が可能です。お住まいの自治体の制度も併せてチェックしてみてください。

引っ越し支援と光熱費の少ない物件選び

引っ越しを検討している場合は、光熱費の少ない物件を選ぶことで、長期的な家計の負担を軽減できます。

・省エネ性能の高い物件の選択:

新築や築浅の物件は、省エネ基準に適合していることが多く、光熱費が抑えられます。物件を探す際は、「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」や「省エネ等級4以上」などの表示に注目しましょう。

・光熱費込み物件の活用:

一部の賃貸物件では、光熱費込みの家賃設定があります。これらの物件を選ぶことで、毎月の支出が安定し、家計管理がしやすくなります。

・引っ越し費用の補助制度:

一部の自治体では、ひとり親家庭向けの引っ越し費用補助制度を設けています。例えば、東京都では「ひとり親家庭等転居資金貸付」があり、引っ越し費用を無利子で借りられます。

・立地と間取りの工夫:

南向きの物件や、適切な広さの物件を選ぶことで、自然と光熱費を抑えられます。例えば、2人世帯なら30〜40㎡程度が適切とされています。

引っ越しの際は光熱費の観点からも物件を比較検討してみてください。長期的な家計の安定につながります。

以上、住宅支援を通じた光熱費負担軽減策をご紹介しました。ひとり親家庭の皆さまが、これらの支援策を活用して、より快適で経済的な生活を送れることを願っています。わからないことがあれば、お住まいの自治体の相談窓口に気軽にご相談ください。

就労支援と収入増加による家計改善アプローチ

続いて、光熱費や水道費を直接節約する方法ではなく、自治体の制度を使い倒して、収入を増やし、結果的に生活費に余裕をもたせる方法についてご紹介します。

ひとり親向けキャリアアップ支援と資格取得

まずは、キャリアアップと資格取得について詳しく見ていきましょう。

ハローワークの特別相談窓口

ハローワークには、ひとり親向けの特別相談窓口があります。ここでは、あなたの状況に合わせた仕事探しのアドバイスをもらえます。例えば、子どもの学校の近くで働ける仕事や、在宅でできる仕事などを紹介してくれます。

高等職業訓練促進給付金

これは、看護師や保育士などの資格を取るための学校に通う間、生活費をサポートしてくれる制度です。例えば、2年制の専門学校に通う場合、月額10万円(住民税非課税世帯の場合)が支給されます。この制度を使えば、新しい資格を取得しながら、生活の心配をせずに勉強に集中できます。

自立支援教育訓練給付金

これは、仕事に役立つ講座を受けるときに使える制度です。例えば、パソコンの資格を取るための講座や、経理の勉強をする講座などが対象になります。講座費用の60%(上限20万円)が支給されるので、新しいスキルを身につけやすくなります。

ひとり親家庭高等学校卒業程度認定試験合格支援事業

高校を卒業していない方向けの支援です。高卒認定試験の勉強をするための講座費用の一部(最大15万円)が支給されます。高卒の資格を取ることで、より良い仕事につながる可能性が高まります。

母子家庭等就業・自立支援センター

多くの都道府県にあるこのセンターでは、就職相談や職業紹介、就職準備セミナーなどを無料で受けられます。ここで、履歴書の書き方や面接の受け方なども学べます。

これらの支援を使って新しい資格や技能を身につけると、より良い条件の仕事に就ける可能性が高まります。収入が増えれば、光熱費の支払いも楽になりますし、省エネ家電を購入する余裕もできるかもしれません。

実際に資格取得したシンママさんに体験談などを解説してもらった記事も参考にしてください。

在宅ワークと光熱費の関係性

在宅ワークと光熱費の関係について詳しく見ていきましょう。

在宅ワークのメリット

在宅ワークは、通勤時間がなくなるので時間の節約になります。また、服装や化粧にお金をかける必要もありません。これらの節約分を光熱費に回すことができます。

光熱費の増加

ただし、在宅ワークをすると家にいる時間が長くなるので、光熱費が増える可能性があります。例えば、エアコンの使用時間が長くなったり、パソコンの電気代が増えたりします。

光熱費管理のコツ

  • 昼間の電気代が高い時間帯は、なるべく自然光を使いましょう。
  • パソコンの省エネ設定を活用しましょう。例えば、画面の明るさを下げたり、使わないときはスリープモードにしたりします。
  • 冬は膝掛けやカイロを使って、エアコンの設定温度を1-2度下げましょう。
  • 夏は扇風機を併用して、エアコンの設定温度を1-2度上げましょう。

私もよく母が毎日「冷房・暖房は贅沢だ!!」と言っていたので、最初はイヤイヤ上のようなことをしていました。冬は家の中でもヒートテックをきたり、寒すぎる日はダウンを着ていました笑

在宅ワーク手当の活用

一部の企業では、在宅ワークをする従業員に「在宅勤務手当」を支給しています。これは、在宅勤務で増える光熱費などをカバーするためのものです。もし今の会社にこの制度がなければ、上司に相談してみるのも良いでしょう。

税金の控除

在宅ワークで使用した光熱費の一部は、確定申告の際に経費として申告できる可能性があります。詳しくは税理士さんや、お近くの税務署に相談してみてください。

在宅ワークは、うまく管理すれば光熱費を抑えながら働くことができます。家にいる時間が増えても、賢く節約する方法を身につけましょう。

副業と光熱費の関係

個人事業主で副業をされている方は、電気代を経費にしましょう。例えば、1時間のパソコン作業で50円の電気代がかかるとして、2時間の副業をしたら100円を光熱費として計上します。これを副業の収入から差し引いた額が、実質的な収入となります。

以上、就労支援と収入増加による家計改善アプローチについて詳しく解説しました。ひとり親の皆さんにとって、仕事と育児の両立は大変なチャレンジです。でも、これらの方法を少しずつ試してみることで、光熱費の負担を減らし、より豊かな生活を送れる可能性が広がります。一人で抱え込まず、周りの支援も活用しながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。きっと、あなたとお子さんの未来は、もっと明るくなるはずです。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

光熱費もコツコツ節約することで、家計の大きな助けになります。ご紹介した節約術や制度を活用して、少しでも家計の負担軽減の参考になりますと幸いです。

ぜひ1,000名以上の全国のひとり親が使う「ペアチル」でも、他のひとり親の方に節約術について情報交換し合ってみてください


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<参考・引用>

*1:厚生労働省「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/86-1.html

*2:厚生労働省「令和3年度 国民生活基礎調査」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/index.html

*3:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」

https://www.stat.go.jp/data/kakei/2022np/index.html

*4:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2021年(令和3年)~2023年(令和5年)平均)」

https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html

*5:資源エネルギー庁「統一省エネラベルが変わりました」

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/retail/touitsu_shoenelabel

*6:省エネ家電への買い替えは節約になる?種類別の選び方一覧&お得に購入する裏ワザ

*7:一般社団法人 日本電機工業会「電気冷蔵庫 最新冷蔵庫の基礎知識」

https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/reizouko/knowledge1.html

この記事を書いたのは

ペアチルライターチーム

ひとり親限定のトークアプリ「ペアチル」ライターチームです。家計・仕事・子育て・家事など、ひとり親の方の生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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